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第14話:藤と紅葉とこだわりの逸品


今日現実世界では七夕です。でも話はまだGWです。

「デザートは全員プッチ○プリンじゃなきなゃヤダ!」

「俺はデザートは午後のくつろ○カフェゼリーと決めてるんだ。」


「む〜!男なら女に合わせなさい!むしろ男がデザートにこだわるな、キモい!」

「男も女も関係ない、ってかキモいだと?お前後で先輩と後輩の上下関係ってのを教えてやるからな、とりあえずデザートはカフェゼリーだ。」

コンビニでデザートを巡り(低レベルな)口論を始めてはや10分。店員がチラチラとこちらを見ているが僕と紅葉は気にしない。むしろヒートアップする勢いだ。

「私はプリンが食べたいの〜!」

「俺はカフェゼリーだ。」

基本的にこだわりというものがない僕だがこれだけは譲れない。なぜなら深い話が…

「フン、カフェゼリーなんて食べてるからキスの一つも出来ないのよ…」

周りに聞こえないくらいの声で言った…。

アニメなら僕からプチって音が聞こえるだろう。

「そんな戯れ言、秋雨ならまだしも俺には効果はない、しかし一理あるな。なるほどな、デザートなんか食ってるからかぁ、そうかそうか…ならプッチンプ○ンもいらないな、今日はデザートはなしだ。」

ちなみに紅葉は財布を僕の家に置いてきてしまったらしく今金を持っているのは僕一人だけだ。

「ふっ藤先輩!先輩ってそんな横暴な人じゃないですよね!後輩の軽い一言で機嫌が悪くなるようなちいさい人間じゃありませんよね!」

明らかに挑発されているようにしか聞こえない。

「ああ、そうだな。しかし気合いを入れ直すためにデザートは全員抜きにしよう。」

「先輩っ!いや藤っ私が悪いっ!デザート抜きは…デザート抜きはやめて!カフェゼリーでもいいから!」

下手にでても通用しないとわかると意地でも食い下がる。そんなにデザート抜きが辛いのか?

「わかったわかった、好きなの買えばいい。」

「フン、早くそういえばいいのよ。」

「…やっぱりダメ」

と、このあとも更に10分間も口論が続いたが全員分プッチ○プリンとカフェゼリーの両方買うということで落ち着いた。店員はもうこないでくれとの意思表示がチロル○ョコを5個プレゼントしてくれた。


「う〜ん、得したのか?」

コンビニから家への帰り道に紅葉が首を傾げながら言った。

「得したんだろうな、家で寝てる奴らは。」

間違いなく僕達はブラックリストに載り、次から入店拒否をされる可能性が高い。特に家が近い僕はこれからがかなり心配だ。

「はぁ、でもやっぱり藤がいると何か起こるわね。」

「おい、明らかにお前のせいだろ?」

本当はどっちも悪いのだが気にしない。「たぶん…藤がいるからこういう事になるのよ?春も秋雨も…たぶんみんな。天性のトラブルメイカーなのよ。」

「まさか…そんなことないさ、現に春と出会うまでは何もなかったぞ。」

「やっぱり恋に目覚めたからね!やっぱり恋の力ってステキよね〜!キャ〜羨ましい!」

しまった、せっかく落ち着いていた乙女モードのスイッチを入れてしまった。

「じゃあこのあと告白ね!」

「だからなぜそうなる!」

家に着くまで近所迷惑な口論は続いたのだった…。


今日もう一話かけれると思います。とりあえずこの日を終わりを見つけます。

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