↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
愛の欠片は星空に舞う ~妊娠中に裏切られた私、義弟の甘い罠に落ちてしまいました~  作者: G3M


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
16/20

第16話 診断書

 沙紀と弁護士の山田は、最上階の八階でエレベーターを降りた。正面に会議室があり、隣が社長室だった。沙紀は息を吸い、ノックの返事を待たずに扉を押した。


 社長室は静まり返っていた。手前に応接セット、窓際に仕事机がある。


 沙紀と山田は奥へ進み、衝立の向こうへ入った。


 拓也が椅子に深く腰を下ろし、その膝の上に麗奈が座っていた。麗奈は二人が入ってきたことに気づくと、スカートの裾を直した。その仕草には、咎められていることなど微塵も感じていない様子だった。


「昼間からお盛んね」


 沙紀はにこりともせずに言った。声は落ち着いていたが、指先はわずかに震えていた。


 拓也は眉を寄せ、麗奈を膝から下ろした。


「何しに来た?」


「話があるの」


「何だ?」


 沙紀は一瞬、唇を噛んだ。そして、腹に子のことを、ようやく口にした。


「子供ができたわ」


 拓也の表情が凍りついた。


「何だって! なぜ、そんな大切なことを言わなかった!」


 拓也の声には、明らかな動揺があった。


 沙紀は、はっきり答えた。


「昨日、病院でわかったのよ。あなたが帰ってきたら伝えようと思って、ローストビーフを作って待っていたの」


 拓也は言葉を失い、沙紀を凝視した。


 沈黙を破ったのは、麗奈の甲高い声だった。


「そんなの、噓よ!」


 麗奈は拓也の隣に立ち、沙紀を睨みつけた。


 沙紀はバッグから診断書を取り出し、二人に見えるように掲げた。


「本当よ。診断書も持ってきたわ」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。