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犬が転生したら飼い主と同級生になった件  作者: さく
第一章

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7

 夏澄と楪の帰路は、それはそれは静かなものだった。


 夏澄が「もともといた学校では、購買のチョコチップメロンパンが人気でたまに暴動がおきた」「モデルの仕事をしているときに、キリッとした表情がどうしてもできなくて怒られた」と延々と喋って、それにたいして楪が「うん」「へえ」と返すだけ……といった流れの繰り返し。


 それでも夏澄はすごく楽しく感じて、この時間が永遠に続けばいいのにと思ったくらいだ。


 駅につくと、ガクッと気持ちが落ち込んだ。楪ともっと話していたかったから。


 楪はそんな夏澄の気持ちもわからないのか、あえて知らんぷりしているのか、表情ひとつ変えずに改札に向かっていく。


 たまらず、夏澄は「待って!」と声をあげてしまった。



「あのっ……楪の家、行ってみたいな……」



 初対面にしてはぐいぐいといきすぎだろうか。


 夏澄は言ったあとで後悔したが、楪はこれまでの調子となんら変わりなく。



「いいよ。ついてくれば」



 と淡々と返事をしたのだった。


 夏澄は天にも昇る心地で、飛び上がる。



「ほ、ほんと!? いいの? 楪の家にいっていいの!?」



 わあい! わあい! と子どものように夏澄ははしゃぐ。


 そのとき、楪は初めて笑った。


「なんかおまえ、犬みたい」と。

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