表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
犬が転生したら飼い主と同級生になった件  作者: さく
第一章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

7/43

6

 放課後がやってくる。


 帰りのホームルームが終わると、教室には帰宅部の生徒が残ってわいわいと話を始めた。またもや夏澄は囲まれて、その包囲網を抜け出せなくなってしまう。



「部活は入るの?」


「前の学校では何部だった?」


「帰るなら、一緒にマックいこうよ」



 わーっと話しかけられて、夏澄は苦笑い。囲う生徒たちの隙間から、ちらりと楪の姿が見える。夏澄はビッと勢いよく手をあげて「楪!」と叫んだ。


 楪は気付いたようで、ちらっと夏澄のほうを見る。しかし、立ち止まってはくれない。すたすたとまっすぐに教室の出口に向かっていった。


 夏澄は今度こそ女子たちの壁を突破して、あわてて楪に駆け寄る。女子たちは「あ~、いっちゃった」と残念そう。夏澄は心の中で「ごめんね」と女子たちに謝って、なんとか楪のもとへたどり着いた。



「楪っ……! 一緒に帰ろう」


「……俺、駅にいくけど」


「じゃあ、僕も駅までいく!」


「おまえも駅に行くんだ?」


「いや、駅に用事はないんだけど! 楪と一緒にいたいから!」


「はあ……」



 楪は怪訝な顔をして夏澄を見つめる。


 当然だ。帰る方向が一緒でないのに、ただ「楪と一緒にいたいから」という理由で駅までついてくる、特に仲良くもない転校生。楪からすれば、意味の分からないやつだろう。



「勝手にすれば」


「じゃあ、勝手にする!」



 けれども、楪は夏澄を突き放しはしなかった。


 それだけでも嬉しくて、夏澄は楪についていく。


 取り残された女子生徒たちは、ただただ意味がわからず首をかしげるのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ