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『シンデレラ』に出演する生徒たちの、初めての顔合わせ。いつもは集会で使う小さなホールに生徒達が集められて、それぞれが挨拶を交わす。
「――乙津くん。深見くん。よろしくね」
夏澄のもとに、彩愛がやってきた。
夏澄も楪も、彼女と直接話すのは初めてだ。それはそれは美人な子だったので、少しばかり驚く。
「えっと、よろしくね。松山さん」
「よろしく! あ、そうだ……ライン交換しようよ。これから何かと連絡とるようになるでしょ」
彩愛はスマートフォンを取り出してにこやかに笑う。つられるようにして夏澄もスマートフォンを取り出せば、その様子をジ……と楪が見つめた。
夏澄と彩愛がラインのIDを交換する。楪はじーっと夏澄の顔を見つめて、面白くなさそうに眉をひそめている。
「深見くんも! 交換しよ!」
「ああ、うん」
楪は真顔で彩愛とIDを交換している。
夏澄はそんな楪を不思議そうに見つめていた。




