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――やッッッッッッッッッッてしまった!
楪にうっかりキスをしてからというものの、夏澄は後悔の念に駆られてばかり。自分の部屋にひきこもってはゴロゴロゴロゴロと転がって嘆くことしかできなかった。
ああ、気持ち悪いと思われただろうか。思われたな。今の僕、犬じゃなくて人間だもんな。くそーーーー犬だったら好き放題ぺろぺろできたのに!
「オイ、どうした、頭でもうったか?」
「シンク! ねえ、シンク! 人間同士ってちゅーってするものなの!?」
「まあ、するんじゃねえか。親愛の証で」
「ほんと!? 同性同士でも!?」
「まあ、するんじゃねえか」
「だめだーシンクに聞いても意味がない! 感覚が達観してるんだもん! 等身大の高校生の声をがききたいよう!」
「なんだとてめえ!」
ばた、と夏澄はうつ伏せになる。
どうしよう。これで楪に嫌われたらどうしよう。
ああ、神様! 時間を巻き戻してください!
あ、だめだ、ここに神様の使いがいるけれど、そんなお願い叶えてくれないや。
明日、学校でどんな顔をして会えばいいんだろう。
おいおいと泣きながら、夏澄は嘆くのだった。




