表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
犬が転生したら飼い主と同級生になった件  作者: さく
第四章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

37/43

5

 日が暮れるころに、夏澄は帰ることになった。楪の祖母は夏澄に「ご飯食べていきなんしょ」と言ったが、夏澄はそういうところでは遠慮するのか「ありがとうございます、でも大丈夫です」と言っていた。


 パン介がぎゃおぎゃお吠えながら、夏澄を見送りにやってくる。楪が苦笑いをしながらパン介を抱え上げれば、パン介はちらりと夏澄を見て、そして楪の顔をぺろぺろと舐めた。



「は!?」



 パン介のぺろぺろに怒ったように夏澄が声をあげる。


 なんでそんなにパン介と張り合っているんだよ……と楪が呆れていれば、ずんずんと夏澄が近づいてきた。



「パン介、貸して」


「はえ? いいけど」



 抱っこしたいのか?


 楪は夏澄の言動を不思議に思いながらも、パン介を差し出す。パン介は納得いかない……といった顔をしていたが、意外と大人しい。夏澄はパン介を抱っこすると、「よしよし」と棒読みでパン介をあやした。



「……」


「なに? 夏澄、さっきから変だぞ」


「犬ってさー……結構嫉妬深いんだよ。知ってた?」


「あー。たしかにパン介もおまえに嫉妬してるっぽいしなあ」


「……」



 ギ、と夏澄が楪を睨む。


 楪がびっくりしていると、その瞬間、夏澄が楪の頬に唇を押しつけた。



「……。……え」


「帰る!」



 夏澄はパン助を楪に押しつけると、楪に背中を向けてドシドシとした足取りで帰って行ってしまった。


 パン介がべろんべろんと楪の顔を舐める。


 楪は呆然としながら、夏澄の唇が触れたところに触れて、また「え」と呟いた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ