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夏澄は、女子から異様にモテる。
モデルのような顔立ち、スタイル。朗らかな性格。ちょっと変わっているところも、女子からすると「ミステリアス」らしい。
だから、夏澄はよく女子に囲まれている。
それを見るたびに、楪の心は鬱屈とする。
あのなかから、夏澄は誰を選ぶのだろう。夏澄のイチバンは、誰になるのだろう。
「――楪!」
「……うん?」
数多の女子たちからなんとか逃げてきた、と様子で、夏澄が楪に駆け寄ってきた。
「一緒に帰ろう! 楪!」
「……べつにいいけど」
――なぜ、夏澄は自分に着いてくるのだろう。
あまり、期待をさせないでほしい。




