表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
犬が転生したら飼い主と同級生になった件  作者: さく
第四章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

30/43

4

 夏祭りは恐ろしいほどに込んでいた。まっすぐに歩くのも難しいくらい。どの屋台も行列ができている。



「やっば! 混みすぎでしょ」


「混むのは想像していたけれど、ここまでなんて……」


 

 気を抜けば離ればなれになってしまうくらいの人の波。


 花火が上がるまではまだ時間があったので、各々食べ物を買って、あとで合流することになった。



「夏澄、ほら!」


「え、え~……」



 女子がぐいっと夏澄の背を押し出す。「深見くんと一緒に!」と耳打ちをしながら。


 楪は男子と行動を共にするつもりなのか、夏澄には視線も向けない。しかし、ここまでお膳立てされておいて何もできないのでは、彼女たちに報いることもできない。なにより、ちゃんと楪と話がしたい。


 夏澄は意を決して「楪!」と彼の名前を呼ぶ。



「……!」



 ぴく、と楪の肩が震える。楪は男子たちに「ほら、行ってきなって」と軽く背中を押されていた。


 楪は男子にぐいぐいと押されるようにして、気まずそうに楪のもとにやってきた。ここでへこたれている場合ではない。夏澄は「一緒にいこ!」と楪に声をかける。



「……うん」



 楪も「断るのは空気が読めていない」と思っているのかいないのか、視線をゆらゆらと泳がせながらも夏澄の誘いにのってくれた。


 夏澄はホッと安堵する。仲直りの第一歩だ。


 ほかのメンバーたちと「またあとで」と言って別れる。そして、夏澄と楪は行動を共にすることになったのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ