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次の日、学校に登校して一番に言われたのが「ごめんね!」だった。
女子達に囲まれていた夏澄は、楪が登校した瞬間に女子達の包囲網を抜けて楪に飛びついたのである。楪は毛を逆立てた猫のような反応をしながら後ずさり、夏澄の抱擁を躱した。
「ごめんね、楪~! 昨日は本当にごめん!」
「怒ってないってば……」
怒っていない、そういながら楪は、ふいっと夏澄から目をそらす。
夏澄は目をそらされたことに気付いたようで、ガーン!とショックを受けたような顔をしていた。
楪は視線を下に落としながら、自分の席につく。
もう、夏澄とは関わりたくない。今だって、女子に囲まれていた。こんな根暗と一緒にいるよりも、絶対にあっちで騒いでいたほうが楽しい。
楪は机に突っ伏して、目を閉じる。
目を閉じると、世界が自分しかいないような心地になる。周りで騒いでいる生徒たちの声も、遠い遠い世界の残響のような――そんな気がしてくる。
この感じが、心地よい。
結局、俺は一人が好きだ。




