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神聖皇国創生記

天界に8人姉妹の女神がいました。8人の女神は様々な事象の力を司っています。1番目の女神は農作物育てる力を、2番目の女神は天候を左右する力を、3番目の女神は大地を動かす力を、4番目の女神は世界を見通す力を、5番目の女神は未来を視る力を、6番目の女神は健康と命を、7番目の女神は暗黒を、そして8番目の女神は愛を司っていました。


生まれたばかりの8番目の女神はとても好奇心旺盛です。いつも雲の隙間から地上の人間や動物たちを観察していました。


そして8番目の女神は一人の狩人の青年に興味を奪われ、毎日毎日その青年を見ていました。


その青年はとても弓がうまく、空を飛ぶ鳥も、野を駆ける鹿も、水中を泳ぐ魚さえも百発百中で仕留めます。


女神はその青年を見ているうちに、その青年と話がしたくてたまらなくなりました。


姉の女神達には地上に降りることを固く禁じられていましたが、少しならバレないと思い、ある日その狩人の青年の元へと降り立ちました。


女神は木の陰から青年を眺めていました。すると、青年が持っている矢を女神に向けてきたのです。


「そこにいるのはだれだ!矢を射られたくなかったら出て来い!」


「出ていくから射らないで!」


女神は両手を挙げて木陰から出ていきました。青年は美しい女神を見て呆然としてしまいました。


「私は隣の村の娘です。山菜狩りをしていて迷ってしまったのです。」


女神は人間の娘の格好をしていたので疑われませんでした。


「それは大変でしたね。私が隣の村まで送りましょう。」


その時、女神のお腹がぐうっと鳴りました。


「どうやらお腹が空いているようですね。丁度鳥を仕留めたところなので、昼餉にしましょう。」


そういうと青年は手早く鳥をさばいて串に刺し、火を起こして鳥を焼き始めました。


「ほらいい具合に焼けましたよ。熱いから気を付けてくださいね。」


女神は青年に渡された鳥の串焼きを、ふうふうと息を吹きかけて冷ましてから、がぶりと噛みつきました。


「おいしい!こんなにおいしいものを食べたのは初めてだわ!」


その瞬間、急に空が暗く曇り、天から声が聞こえてきました。


「オクタビア!いったい何をしているの!あれほど地上に降りてはいけないと言ってあったでしょう!」


空から1番目の女神であるモノトリア姫が舞い降りて来ました。そして、オクタビア姫が鳥の串焼きを食べているのを見て悲鳴をあげました!


「何てこと!地上の食べ物を食べてしまったのね!」


「お姉さま。だまって地上に降りてしまいごめんなさい。そんなに怒らないで…。」


モノトリア姫はオクタビア姫に近づくときつく抱きしめました。


「バカな子…。天界人は地上の食物を口にするともう天には帰れないのよ…。」


モノトリア姫の頬には一筋の涙が流れていました。


「そんな…お姉さま…うそでしょう?」


「いいえ。ウソではないわ。」


二人はしばらく抱き合ったまま泣いていました。狩人の青年は何が起きたのかわからず、ただ茫然と立っているしかできませんでした。


「そこの狩人よ。この子は天界に住む女神なのです。しかし、地上の食物を食べてしまったからには天界へ連れて帰ることはできません。責任をもってお前の村にこの子を連れて行き面倒を見るのですよ。」


青年はその場に跪きました。


「天界の女神とは露知らず、取り返しのつかないことをしてしまいました。大変申し訳ございません。こうなってしまったからには私が責任を持って、こちらの姫様にお仕えいたします。」


青年がオクタビア姫を村に連れて帰ると、村人たちは大変驚きましたが、女神の降臨を喜び村人総出で女神と青年の住む家を作ってくれました。


しばらくすると、狩人の青年とオクタビア姫は夫婦となり二人の間に子供が生まれました。


子供の誕生を知った姉女神達は次々とお祝いに駆けつけました。そして祝いの品として、自らが司る御力を宿した天界の遺物を贈りました。


「地上は益々人間たちが増えて危険です。また天界とは違い自然も脅威となってあなた方を襲う事もあるでしょう。これらの遺物の御力を使って厄災を退けなさい。そして平和に幸せに暮らすのですよ。」


オクタビア姫と狩人の青年が住む村は、女神の御力のおかげで常に豊かで平和でした。噂を聞きつけた民たちが集まり、やがてその村は国となり、狩人とオクタビア姫の子孫たちは、神官として、また王族としてその国を支えるようになりました。


これが神聖皇国の成り立ちになります。


今日は短めです。

なんだか色んな神話が混ざったような話になってしまいました。

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