本当の親子
こんにちはだにこです。
200pvありがとうございました!
いやー早いですね。
それと謝罪なんですけど誤字脱字が多すぎる....
反省してます...
もしあれば報告していただけると幸いです
ではどうぞ
なぜこの子はあんな感じなのか。印象は最悪だがきっとなにか事情があるのだろう。
それに義朝のときもそうだった。話さないとどんなやつかは分からない。
俺はドアの前で少し深呼吸をした。大丈夫きっとうまくいく。
ドアを開けようとした。ただ、踏みとどまった。泣いていたのだ。
あの俺を殴った女、俺を見下した女が泣いていたのだ。
何をすればいいのかわからなかった。いや正確には状況の整理に時間がかかった。
汗が止まらない。冷や汗だ。俺のせいでこうなっているのか、そうとも思った。
「誰?」
ドアの奥から聞こえた。気配に気づいたのか。
何も言えなかった。
事情がわからなかった。この女の気持ちがわからなかった。
しばらくドアの前から動けなかった。
まるで時間がその場で止まってしまったようにその場から動けなかったのだ。
何時間経ったのだろうか。しばらくして急に叫び声が聞こえた。
「なんで・・。なんで!私のっ、本当のっ!」
詰まってその後は聞こえなかった。
その叫びが終わると急に静かになった。
嫌な予感がした。考えることをやめて俺はドアをこじ開けた。
寝てるだけか?
空いた小袋。飲みかけの水。
違う。
「医者を呼べ!」
考えるより先に俺は叫んでいた。
くそ早くしろ。このままだとシルヴィアは死んでしまう。
服毒自殺というものを聞いたことがある。
だが見たことはなかった。武士の死に様としては静かで格好悪いものだからだ。
医者によってシルヴィアは運び出されていった。
シルヴィアは治療された。だがまだ意識は戻らなかった。
俺は意識が戻るまで隣に座っていた。
ー数時間後ー
シルヴィアは目を覚ました。今日はろくに寝れなかったな。
シルヴィアは何が起こったのか分かってなさそうであった。
「なんで殺さなかったの?私は...」
なにか言いかけた。俺は聞きたかった何故そこまで死にたいのかと。
俺はただ事情を教えてほしい。
俺は事前にミージンに色々とお願いしていたがすべて白紙になってしまった。
だが唯一としてまだ白紙になっていないお願いがある。それは俺とシルヴィアの二人の空間を作ってもらうことだ。
あまり干渉されるとシルヴィアは嫌だろうと思ってこのようなお願いをしたがまさかこうなるとは。
だが俺も勇気を持たないとな。話してみなきゃ分からない。
「なぜ死のうとしたのですか?」
真っ直ぐすぎたか。まあいい。
沈黙が流れた。
「あなたには関係ありません。」
答えた。だが俺は折れなかった。こんなとこで折れていて平氏の棟梁、レグルス家の棟梁が務まるか。
「答えろ。俺にも関係がある。
お前がはばかる理由などなかろう。ここには聞かれてまずい人などおらぬ。」
ついでてしまった。平清盛時代の強い言葉が。
怖くて余計に言ってくれなくなるか?やってしまったな。
「ミージン様は私の本当の母様じゃない。」
しかし予想に反してシルヴィアは答えてくれた。
「どうゆうことだ。詳しく話せ。」
俺はそのまま聞いた。
「言葉そのままよ。
私が小さい頃に母様は亡くなった。
その時私を養うと言ってくれた人が父様の同郷の友達だったミージン様だったの。」
その程度で死ぬのはもったいないと思うかもしれない。
だが俺も前世では早くに母を亡くしたから分かる。
死にたいのではない。どうすればはいいのかわからなくなるのだ。
母は自分にとって道を示す人。逆によく数年間も生きてこれたと褒めてやるほうが正しいだろう。
「この家族は本当の家族ではない。
私の父様をミージン様は私の本当の母様から奪ったのよ。
それを見るたび心が痛む。本当の家族ではないと思うたびに苦しくなるの」
俺は言葉が詰まって出ていかなかった。
もし俺がシルヴィアと同じ立場なら俺も我慢できなかっただろう。
だが一つだけ言える。これだけは言える。
「もったいねえぞ。」
その言葉を受け取ったシルヴィアは衝撃で固まっていた。
「どんだけ心が痛かろうがどんだけ苦しかろうが死ぬのはもったいない。
生きてりゃなんかいいことは起こるし、生きてりゃ新しい大切なものだって見つかるかも死んねえぞ。」
それにこれだけは言っとかねえといけねえな。
「あとお前がどう思うかは自由だがミージンはお前のことを本当の家族だと思ってるぞ。
お前が死んで喜ぶのは自己満足したお前だけだ。」
都合の良いこと言ってるな俺。ダサいこと言ってるな俺。
だがこの言葉を聞いたあとシルヴィアは泣き始めてしまった。
ただひたすらにごめんなさいと言っていた。
俺はその場をあとにした。
ー翌朝ー
いつも通り修行をしていた。その時隣に人が来た。
髪を肩くらいの長さまで切っている女だった。
シルヴィアだった。髪を切って過去を切ったとでも言うのか。
「ありがとう。シーヴァル。」
笑顔で言う彼女の顔は随分と変わっていた。
しかし俺がこの屋敷から出る日は近づいているのである。
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あと一話で10話目です 奮戦します




