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10/23

出師の表 清盛の覚悟

こんばんわだにこです

あれですねちょっとpvがやばいですね

感謝してます

記念すべき10話です

どうぞ

俺は今日前線地に向かうのである。アズラ族との戦争の前線地に。


数ヶ月前のあの一件以降シルヴィアは明るくなり生活も楽しかった。


だから生活が嫌で飛び出したというわけではない。


ではなぜか覚悟である。プロテサイド家棟梁として、勝ち目の薄い戦を戦い抜く覚悟である。


現在、人間族はアズラ族に対して反撃の手口も見つからないまま敗戦を繰り返している。


そして俺の避難していた大豪邸も安全というわけではなくなってしまった。


そして、俺達は再び避難を余儀なくされていた。だが俺は内心迷っていた。


このままアズラ族から逃げ続けていては悔しかった。プロテサイド家棟梁としての名が泣くと思っていた。


だが父から命を大切にしろと言われていたため逃げなければ不忠であると思った。


俺はどうすべきなのだろうか。そんな俺を動かしたのは前世に読んだとある書物である


諸葛亮孔明の出師の表である。


あの書物は俺に感動を与えた。それは孔明の覚悟が綴られていた。勝ち目の薄い戦への覚悟である。


俺はそれを読んだからこそ常に戦い続けることができた。


俺はいつからこんな臆病になったのだろう。


勝ち目が薄かろうがなんだろうが可能性があるならば、そのわずかな勝ち筋を信じていくしかない。


勝ち目の薄い戦のさきにしか未来はない。覚悟は決まった。


その夜俺も出師の表を書いた。


ー出師の表ー


臣、シーヴァル、申す。


我がこの異界の地につき星は10たび巡った。


我がここまでたどり着けたのは我が父母、貴殿たちの厚い手当あってこそである。


さらには人間たちが異界の地より参った我が言葉に耳を傾けたことによるものである。


我は今こそ恩に報いるべきであると考えている。


今、アズラ族は強力な力を持っており人間たちも大きな危機に瀕している。


勝率ははっきり言って1割にも満たぬだろう。


しかし我は引き下がらない。


かつて日の本の国で高熱にうなされて倒れた夜我は一度死にせた。


今、第二の人生にて守るべきは自分の権力ではなく忠義に報い人々を助けることである。


ここが別れなのかそうでないのかはわからぬが、恩に報いるなら今しかありませぬ。


ー表を閉じていざゆかんー


そして書いた後に俺は荷物をまとめた。


矛、杖、魔導書、フルーリアにもらった箱。


もう未練もない。


行こう。

出師の表とは孔明の魏討伐時に書いたものです

気になったら調べてみてください!

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