急変 アズラの乱
こんにちはだにこです
いやーすごいです。皆さんのおかげでpvの嵐が止まりません...
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フルーリアが旅立ったその日にカイルの陣痛が来た。
産まれたのは女の子であった。
名前はフェデリカとつけられた。フェデリカは活発な子であった。俺も前世家盛にしてやれなかった分すごくかわいがった。
その数ヶ月後の出来事だった。
まさに順風満帆な生活の最中であった。にわかには信じたくないことが起こった。
アズラ族が人間領に向けて侵攻を始めたのである。
アズラ族というのは前世で伝わっていた阿修羅ににている種族である。阿修羅とは違って顔は一つしかないが戦うときの姿はまさに鬼神である。
俺の村はその前線地にあるためこの村の警護をしているベルデンはすぐに発つことになった。
出発前ベルデンは俺に色々伝えた。家族を守ること、自分の力を過信して無理をしないこと、たくましく生きることを伝えられた。
不安ではあったが俺は押し殺してそのベルデンの父としての言葉に深く頷いた。
ベルデンは俺にもう一つ紙を渡した。仮にベルデンが死んでしまったら開いてみろと言われた。
そういうとすぐに出発していった。カイルは泣いていた。俺も内心きつかった。
だが、そのベルデンの立派な姿が前世の父である平忠盛に似ていた。忠盛も死に際、家族の運命を託して死んだ。家族を父がいない間守るのも次期棟梁の役目だ。
だから泣くことを必死に我慢していた。
その2日後であった。ある手紙が届いた。
前線崩壊の手紙である。
つまり、この手紙は、父・ベルデンの戦死を表すものでもあった。
カイルはその場に崩れ落ちた。涙も出ていない。
それはそうだ。あんな強い人が死ぬはずがないと思っていたから。そうだあの紙を見てみないと。
怖かった。父が死んだというのに動じず冷静にベルデンから受け取った紙を見ようと思った自分が怖かった。
いや動じているのか。分からない。真っ白だから。頭が真っ白だから紙を開こうとしたのかもしれない。紙にはこう記されていた。
ーシーヴァルへー
これを開いているということは今日からお前がこのプロテサイド家の長になるということだ。
お前たちは俺が死んだらすぐにこの村を離れろ。
俺がいない今ここは危険だ。シーヴァルは立派な子だがまだ家族を背負って踏みとどまることはできない。
命を大切にしろ。そしてプロテサイド家はここで一時解散としなさい。
シーヴァルはカイルとフェデリカとは別で逃げろ。カイルも元魔法使いだ。
フェデリカを守れる。お前も自分の身くらいなら守れるだろう。
しかしフェデリカをかばいながら逃げるとお前も死んでしまうかもしれない。
そしてカイルはどこか身を寄せるところがあるが、お前はないかもしれない。
その時は俺の妹ミージンの元を訪ねろ。あとは任せるぞ。シーヴァル。お前が頼りだ。
ーベルデンよりー
ベルデンは死んだあとのことも用意してくれていた。
この手紙を読んだあと俺は不意に涙した。すみません父様。こんな情けない人が継いでしまって。
でも今だけは許してほしい。
涙が収まるったあと、俺は手紙の内容をカイルに伝えた。
カイルもかなり憔悴してしまっていた。だが話し終えると分かったとだけ言ってすぐに身支度を始めた。
そして明日の朝にはこの家をあとにしようとなった。俺も身支度を始めた。
着替え、杖、魔導書、矛、フルーリアからもらった箱、一つ入れるごとに俺の手が少し震えた。
その明け方になった。カイルを迎えに来る馬車が来た。ここでしばしの別れとなるのだ。
「お母様また会いましょう。お元気で」
俺はそう言った。フルーリアは昔言った。ここが本当の別れではないと。
そう言うとカイルは馬車から降りて俺を強く抱きしめた。
「シーヴァル絶対また会おうね。約束だよ」
カイルは震えた声で言った。そう言うと馬車に戻っていった。
カイルが戻るとすぐに馬車は出発していった。
その背中を見送った直後俺の馬車も来た。
俺の転生して10年近く住んだ家が離れていく。俺はそれを見ていられなかった。
途方のない旅が始まるのだろう
どうでしたでしょうか。
急展開だったかもしれません。しかし少しづつ色々明らかにしていきます
これからもお願いします!!




