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水魔法の奥義

こんにちはダニコです

まさかなんとなんと100pv達成しましたー!

本当にありがとうございました!まさかここまで伸びるとは....

今回は嬉しくてつい気合が入ってしまって書きすぎました。ちょくちょく編集もしているので過去のも見返してくださいね。

ではどうぞ

カイルのお腹もずいぶんと大きくなりあと少しで兄弟が増えるという時の話であった。俺は急にフルーリアに呼ばれた。

「シーヴァル、私が今日水魔法の極意について教えてあげます!」

とフルーリアは得意気に言った。急にどうしたのだろうかと思ったが折角の機会だから教えてもらうことにした。この世界にきてもう8から9年経っている。そろそろ奥義の一つくらい使えるようになっておきたい。

そう思っているとフルーリアが杖を構えて言った。

「シーヴァルは見ていると水魔法が得意そうでしたのでこれがいいかなと思います。いきますよ」

俺は息を呑んだ。今からどんなすごい技が放たれるのかと想像するとすごい興奮を覚える。

「ミラージュ・サンクチュアリ!」

フルーリアがそう言うと俺の目の前にとんでもない巨大な水の渦が巻き起こった。その渦に巻き込まれた。目が覚めると不思議な世界が広がっていた。きれいな森の中だ。

「どうですか?シーヴァル、この技すごいでしょ」

その中から突然現れたフルーリアは満面の笑みで言った。そしてフルーリアが杖を落としたとき、俺はもとに戻った。これはなんだろうか。すごい魔法だ。

「これは結界というものです。この中では自分の思うままに水魔法が使えます。使ってみてください。」

結界というと平安の都は自然の結界が張られていたことを思い出す。それとは少し違うような気がするが。

まあとりあえずやってみよう。見様見真似だが出来るかな。フルーリアのマネをしてみよう。

「ミラージュ・サンクチュアリ!」

発動した。そのとき俺の目に入ってきたものははすごいものだった。俺の結界はどこまでも続く大海原であったのだ。その景色は俺が栄華を極めていたときに心奪われた美しい瀬戸内の海に似ていた。どこまでも大きく広がっていたあの風景に。感動していると急に結界が崩壊し元に戻った。

「すごいです。一回見せただけでここまで再現できるのは。ですが、結界の展開、縮小を操れるようになるのはすぐにはできません。焦らなくて大丈夫ですよ。」

フルーリアは笑顔で言った。俺も少し照れくさくなった。だがこんな奥義を教えるなんてまるで今日が最後みたいじゃないか。そうだ、なんで急にこんな事をしようと思ったのだろうか。聞いてみよう。

「すみません。フルーリアさんなんで急にこんなことを教えてくださろうと思ったのですか?」

フルーリアの顔は笑顔ではあるが少し曇っていた。そしてこの質問に対して答えてくれた。

「私はカイルさんが赤ちゃんを産むまでの家政婦でしたので、明日の明け方にでも発とうかなと思いまして、最後に奥義を教えたのです。シーヴァルは魔法も矛術もひたむきでしたので教えれることは少しでも教えておいてあげたかったのです。」

衝撃であった。8ヶ月ほど一緒にいただけであるのにすごく悲しくて寂しかった。

「大丈夫ですよ。世界は広いようで狭いのでまたいつか出会えますよ。泣かないでください。」

泣いている?この俺が?前世では泣いている暇などなかった。余裕がなかった。随分と余裕ができてしまったものだ。家盛が死んだときですら涙は出なかった。悲しみより忙しさや後悔が勝っていたからだ。俺はいつからこんな人間らしくなったのか。いつからこんな情けなくなったのか。

泣いている俺をフルーリアは優しく撫でてくれた。

ーその明け方ー

「まだいても良かったのよ。子どもの顔も見てないでしょ?」

カイルが言った。いつも通り笑顔だが悲しみが隠しきれていない。ベルデンは泣きすぎて何も言っていない。

「これ以上長居はできません。私もここが好きでしたがやはり色々とやることがあるので。ありがとうございました。」

フルーリアは言った。どこかさみしげな顔で。

「ではまた。シーヴァルも頑張ってね。」

フルーリアは言うと俺に小さな箱をもらった。それが何かは分からない。それを俺に渡すとフルーリアは旅立っていった。その背中が遠くなるまで俺は声を出せなかった。短かった。命を救ってもらったわけでもない。だが強い人だった。優しい人だった。俺は叫んだ

「フルーリア姉さん!ありがとう!ありがとう!」

フルーリアは少し驚いた顔をした。お姉さんと呼ばれたことに驚いているのだろうか。だがすぐにいつもの笑顔に戻って手を振り返した。その姿は最初見たときとは違って大きな姿に見えた。

強く優しい背中。俺は随分情けなくなってしまった。

だがこの情けなさこそが人であるなら。人の心であるなら。フルーリアがいないと俺は本当の心を戻せなかったかもしれない。

ありがとうフルーリア。本当にありがとう。

また逢う日までさようなら。

どうでしたか

ちょっと歴史から離れましたが面白いなら嬉しいです

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