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ここが本当の終わりではないと

こんにちはだにこです

最近思うように小説が書けません...

もっとうまくなれるように頑張ります

結界同士が激突すると今までにない衝撃波が巻き起こった。


意識が飛びそうだ。でも飛ばしたら負ける。なんとか踏ん張るしかない。


その時だった。一瞬で衝撃が静まった。


そこに一人の男が立っていた。


「名を名乗れ。私は人間領・ヒューナスノン帝国王都よりの援軍である。


神級騎士、ヴェイザリオン・ジィルフレイドである。貴様を討つべくここに参上した。」


そのヴェイザリオンと名乗る男はそこに微動だにせず立っていた。


そしてそれを聞いたフルーリアの顔が先ほどとは違って一気に青ざめていた。


「ミラージュ・サンタマリア!」


フルーリアは間髪入れずにもう一度打った。


俺達が全く歯の立たなかったその技をその男はいとも容易く退けた。


「こんな精度の低い技とは。エルフだから長く生きているのにな。哀れだ。」


刹那。フルーリアの右手が飛んだ。右手が飛んだことで杖も飛んでいった。


でもフルーリアは止まらなかった。左手で魔法を撃ち続けた。


その魔法はその男にかすり傷を付ける程度であった。


「幕だ。エルフ。」


男は非情にもフルーリアの体を深く切り裂いた。


その傷は人を死に至らしめるには十分すぎるものであった。


すると男はすぐにその場を離れていった。人間を追ったアズラ族の方向へ向かった。


「言っておくがこの剣には魔力が込められている。回復魔法は使えない。


お前は死をもって罪を償え。」


男はそう言うとアズラの囮になった仲間たちの方へ走っていった。


ウェンは喜んでいる。それはそうだ自分の命を奪おうとした人が死んだのだから。


俺もフルーリアじゃなかったら間違いなく喜んでいる。


でもあんまりに哀れじゃねえか。このままこいつが死ぬのは。


こいつ自身は人間を殺したかったわけじゃないはずだ。エルフの意向に従っただけなはずだ。


だってそうだろ。人間に恨みで動いてるならばなんで俺に水魔法を教えたっていうんだ。


なんで俺の名前を覚えていたっていうんだ。


「シーヴァルくんやっと会えましたね。会いたかったですよ。」


フルーリアは俺の頬をなでながらそう言った。


顔は涙でグシャグシャになっている。でもいつも見せてくれていた優しい笑顔を浮かべている。


ウェンは空気を察して喜ぶことをやめ、ただ静かに俺達のことを見ていた。


そんな笑顔浮かべてんじゃねえよ。フルーリア。


まだお前は、俺はフルーリアの胸ぐらをつかんでいった。


「何勝手に諦めてるんだよ。」


シーヴァルなら、10数年しか生きていない少年ならこんな事は言わなかったと思う。


でも平清盛は言ったと思う。絶対に死ぬまで諦めてはいけないと。


「お前は言っただろ。ここが終わりなわけないって。


どんな傷だろうとどれだけボロボロだろうと足掻けよ。諦めたら終わりだってなんでわかんねえんだよ!」


治るはずがない傷だ。でもそれでもそう思った。


「仮に治ったとしてどうするんですか。シーヴァル。


私は人間に恨まれています。エルフのもとへ帰っても腰抜けと罵られるだけです。


ここで死ぬのが一番いいじゃないですか。私だって生きれるなら生きたいよ。」


フルーリアは収まっていた涙をもう一度流し始めた。


するとウェンが貝殻を取り出した。


「安心しなされ。旦那はきっと活路を開いてくれまする。


あっしだけが作れる秘伝の薬を塗っておきましょう。旦那が死ねと言うまで死んではいけませんよ。」


ウェンはそう言うと貝殻を開けて薬を塗りだした。


ウェンは俺のことがすごい人に見えすぎだ。俺はお前の思うより未熟で情けない人だ。


その時俺のポケットから紙が落ちた。その紙を拾ってみるとフルーリアの逃げ場所を思いついた。


でも逃がしたあとどうする。


あの剣士が来たらひとたまりもないぞ。俺の信頼問題にも関わる。


でも恩人を逃さずしてだれが平清盛の名を名乗れようか。俺はそんな器の小さい人じゃない。


どうなってもいい。俺は父からもらった遺書を握りしめてこういった。


「逃げ場ならある。絶対に受け入れてくれるそんな逃げ場が。」

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