20.5話 建前作り
アルフといライリー、リリの3人で、アンゲリカを仲間に入れようと話し合いが決着した後。
とりあえず明日ら辺からアンゲリカに接触しようということになったのだが…。
「うーん…でも、別にアンゲリカさんと交流があるわけでもないのに、急に話しかけるのって変よね〜。」
「まぁ…急に話しかけられてもって感じだよな〜。」
なんの関係もない人に話しかけるのには、やっぱりちょっと抵抗があるし…少し恥ずかしさもある。
だからこそ、何か建前が欲しい。
「ということなので、何かアンゲリカさんに話しかける案を募集しますわ!」
「え、急…。」
「おやおや。」
ライリーがちょっとびっくりしながら、アルフがリリの保護者のように温かい目で見ながら、リリの提案を聞き入れた。
(ちょっとライリー、引いてるんじゃないわよ)
引き気味のライリーに内心で悪態をついておく。
「さぁ!どんどん私にアイデアを頂戴!」
「いや、本当に急すぎてびっくりなんだが…。」
「まあまあライリー。せっかくリリ様が乗り気なんだ、お前はリリ様に様々なアイデアを提供しろ。」
「完全に断定系だし、後それ、俺だけにやらせるつもりだな?まあ面白そうだしいいけど…。」
アルフの否定を許さない言葉に、ライリーは思わず突っ込むが…楽しそうなので別にいいと、なんともよくわからない理由でアルフの言葉が肯定された。
(本当にライリーって、楽しい事にはとことん付き合うのね…。)
その熱量?はどこから来るのか、もはや尊敬の域にすら達する。
「え〜?…あなたに聞きたい事がある、とかじゃダメなのか?」
「いいえ!それじゃあちょっと…その…一応、相手はレオンハルト家の後つぎですもの。聞きたい事がある〜なんて言葉だけじゃ、断られてしまいそうですわ。」
「そうですね…後継であらせられる方なら、お世辞の一つや二つもらっているでしょうし…きっと相手にされないかと思います。」
「そうでしょ?だから!もっとちゃんとした理由が欲しいのですわ!」
「いや、これはこれでまあまあちゃんとした理由じゃね?」
自分はただ、リリの側にいたら楽しそうだし、存分にはっちゃけれると思ったからついてきただけなのに…いつの間に突っ込み要員になっていたんだ…?
そう思わずにはいられないほど、ライリー以外の二人がライリーの意見を全く聞いてくれていなかった。
リリに関しては、長年魔王城の中だけでしか過ごせなあkったし…多分箱入り娘ゆえの天然なのだろうが…アルフは絶対おもしろがっているだけだ。
(ほらみろ、今も困惑している俺を見て、ニヤニヤと意地の悪い…というか、本当にお前性格悪いな?!
アルフと普段から関わっていたから、あいつの性格はちゃんと知っているつもりだったが…いざ自分がいじられる方に回ると、絶っっ対に敵に回したくないな…。)
「んじゃ、単刀直入に仲間になって欲しいって伝えればいいじゃねえか。」
「それじゃあ警戒されるかもしれませんわ!」
「ライリー、そんなんでアンゲリカを説得できると思ってるのかい?」
「いちいちこっちの癇に障る事ばっか言ってくるな…。めんどいし、あんまり試行錯誤とか得意じゃねぇんだよ。」
「まあそうですわよね…普段の様子からわかりきってましたけど。」
「あはは〜、ライリー小柄のくせして、脳筋だよね。」
「なんでこいつら、俺の事こんなに煽ってくるんだ?嫌がらせの天才か何かか?」
リリの天然があまりにもひどい…思わず頭を抱えたくなるライリー。
しかも、リリの言葉で十分傷…傷?がついている所に、アルフからの追撃が入る。
(本当嫌なやつ…あいつに助けてもらってなきゃ、ぜってぇ一緒にいないわ…。)
「はぁ…全くいい案が出ませんわね…。」
「そうですね…思ったよりライリーが役立たずで、誠に申し訳ない。」
「お前は俺の親か?後、アルフに関しては案すら出してないだろ。」
これ以上ボケ倒すのはやめてくれ…切実にそう思ったライリーだった。




