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第28話 復讐の意味

「魔力障害の・・・”呪詛”?」


「呪詛ってのは、人間が使えるオラたちの魔法のようなものでな、別名、魔族殺しの魔法なんて呼ばれかたもしている、魔法の発動の妨害や無力化

魔法使用者の身体を蝕む毒など、太陽神が勇者に与えたオラたちを殺す特別な力らしい。」


「勇者の・・・呪詛」


「オラたち魔族が使う魔法は自分の体内に宿る魔力を行使しするのに対して、呪詛は、その力に必要な対価を他者や周囲から奪う事によって発動させる。

その呪詛が、花の国以外の森全体にばらまかれたおかげで、魔法を使う事ができねぇんだ。それでも魔法を使っての浄化を試みた奴もいたが・・・

一人の例外もなく魔力障害の毒に犯され命を落としたし、魔法を使用せずに頑張ってもみたが、呪詛もだが、汚染された森事態が魔族、人間関係なく

犯す毒の森とかしていたんだ。」



「・・・・・・」

地球と変わらないと思った、環境汚染によって起きている酸性雨や温暖化など、全て人間が巻き起こしているのだ。


「それと、魔王とどう関係するのですか? 勇者は倒されたんですよね?」

魔王もまた魔力を使う。つまり呪詛の影響を受けるのではないか


「神ニュクス様の使徒であらせられる魔王さまは、人間の勇者に対抗して生み出された存在だ。唯一、呪詛に対抗できるのが”原初魔法”

全てを0から行使する魔法で、自分の能力に反していなければ創造力と対価になる魔力さえあれば無限の可能性を秘めている。

もちろん、呪詛だって打ち消すことができるという事だ。」


なるほど、私の創種だったら、呪詛を養分に育つ植物を生み出せばいい話ってわけか・・・だけど、


「だったら、他の魔王に応援を要請すればいいんじゃないんですか?お隣で技術交流のある錬成の魔王とか?」

私の質問に首を横に振り否定する。

「魔王は、決まった属性とそれにちなんだ原初魔法をお持ちなのは、ご存じだと思いますが、環境に適応した原初魔法でないと逆に悪影響をあたえてしまう」


「つまり、逆効果というわけですね。」


「そういう事だ。だからこそ、オラたちにとって貴方様はかけがえのない唯一無二の存在というわけさ。」


「・・・・一つ、聞いてもいいですか?」


「・・・・・?」


「仲間を殺され、住んでいた土地を奪われて・・・人間に復讐したいと思わなかったのですか?同じように大事にしている物を奪おうと・・・」

ここまでの話を聞いて、どうしても聞きたくなった私、いや私達、魔王という存在理由である復讐心は無いのかと人間を怨んでいるだろうと


だが・・・


「”殺ったら殺り返される”」

「・・・・!」


「これは、魔界王様の言葉でな、殺されたからといって殺して、奪われたからと奪って、それでいつか平和になるのか?という教えだ。

確かに、あの戦いで、オラのお父もお母も命を落とした。だが、オラ達を逃がすために戦場に向かう前にお父が言ったんだ・・


(いいか、たとえオラたちが戦いに行って死んだとしても復讐なんて考えちゃなんねぇ!奴らは確かに侵略者で大切な物を守るためにオラたちは奴らを殺しに行く。

命を奪いに行く以上こちらも奪われる覚悟をしなくちゃいけねぇ!だがな、それをお前たちに背負わせるつもりは微塵もねぇ!

お前が無事で、平和に復讐なんて馬鹿な事考えずに暮らしてくれるのがオラたちの幸せだ!)


・・・ってな。あの戦に現れた人間たちには恨みが無いと言ったら嘘になる。しかし、生き残った者やその子孫にまで恨んではいないし、人間全てを悪だとは思ってねぇよ

まぁ、復讐を生きる糧にされている魔王様がたには失礼な話だがな・・」


ダンさんは、そこまで話した後、再び酒樽を持ち、そのまま飲み続けた。


私は、宴会で盛り上がっている皆の姿を見ながら、これからの魔王としての務めと、人間たちへの復讐について考えていた。



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