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『うちの勇者がすいません。』「魔王退治?視聴者?知らんな!」~詩忍にくちなし~  作者: ふるなゆ☆


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壱捌零、『火忍』弐

【不死鳥】



 フェルナが巨大な赤く燃える鳥——不死鳥に変身した。その上に三人が乗る。


【バード】【爆弾】


 対して僕の方は幾つかの鳩を召喚した。


 空へと向かっていく不死鳥。


【バードストライク】


 不死鳥に向かって真っ直ぐ進んでいく鳩。

 鳩を避けていくが、数体が羽へと衝突した。鳩の攻撃が炎の羽をすり抜ける。


【滑空】


 棒人間のボーニーがカナリンの能力により、ゆっくりとこちらへと向かってきた。


 そこへと鳩をぶつけに行くも全てさらりと避けられる。


 刀がギラリと光る。


【暴風雨】——ボーニーの放つ強烈な一撃。激しい嵐を繰り広げた。


【爆発】——僕の放った爆発。



 強烈な炎と雨風がぶつかりあって相殺した。周りに凄まじい煙が広がっていく。



 チャキッ。



 地面に降り立ったボーニーが斬りに来た。


【バズーカ】


 バズーカを召喚して盾にする。刀の攻撃を防いだ。


 向きを変え、砲弾の向きをボーニーへ。そして、引き金を引いた。


 激しい砲撃が彼を吹き飛ばす。



 煙が晴れる。



 僕へと突っ込んでくる不死鳥。その上に立つハロミトが剣を構えている。



【バリア】



 召喚するバリア。そこに不死鳥が体当たりする。その隙にハロミトが飛び跳ねて近づく。


 突くように放たれた攻撃がバリアを破壊し、僕の肩へと突き刺さる。



【バネ】



 すかさずバネをつけた腕で殴り、バネの力で遠くへと吹き飛ばす。


 剣の固有能力"あべこべ"のせいだろうか。あまりに硬い僕の体に普通の攻撃は全く効きはしない。その反対はとても効く。つまり、ハロミトの攻撃は相当なダメージだった。


 後数発受ければ、石像は壊れるだろう。



 すぐさま不死鳥の体当たりがやって来た。

 やはり、剣ほどの威力はない。


 踏ん張り、その間に技を発動するためのエネルギーを溜める。



【爆発】



 強烈な爆発が周りを襲った。

 僕とて無傷ではいられない爆発。しかし、不死鳥はすぐに炎に包まれ全回復していた。



【ボウガン】



 真後ろから飛んでくる矢。

 それを腕を横殴りに振ってガードする。


【バレット】


 片方の腕の指から銃弾を放つ。

 しかし、ボーニーはその攻撃を避けながら詰め寄っていく。ついに近づかれ刀が振られる。



【ボルト】——【火力上昇】



 黒い線の雷を含んだ攻撃が僕を吹き飛ばした。

 妖精カナリンの能力で威力の上がった攻撃。それなりのダメージはある。



 これは、個対多の戦い。

 いくら実力差があるとて、疲弊している状態かつ多人数相手だと不利に感じる状況だ。



【バネ】



 素早く動き続けて攻撃することで、敵の連携攻撃を崩しにいく。


 まずははやすぎる攻撃でハロミトを殴った。

 続いて、ボーニーを殴りにいく……が、刀で防がれた。すかさず後ろに下がる。


【ボム】


 ボーニーが投げた爆弾。それは線で作られた見た目をした爆弾だった。見た目だけなら威力はなさそうだが……油断は禁物。


【爆弾】


 僕もまた爆弾を召喚する。


 爆弾同士がぶつかり合い、お互いに起爆した。凄まじい威力の風が吹き荒れた。



 その勢いに任せ、吹き飛ばされながら移動する。



 そして、バネの力を用いて不死鳥の元へと来た。



 普通の攻撃は彼女には効かない。


【爆音!】


 "りりりりり"や近藤孝太郎の言葉を広範囲に伝えた、あの爆音を一箇所に集中させて放つ。



 不死鳥に与える音の攻撃。



 不死鳥の姿が人間の姿に戻っていく。フェルナが少しフラついていた。


 不死鳥の力によって傷つけられた鼓膜などはすぐに回復しただろう。しかし、その時に与えられた耳から脳へと渡る衝撃は残る。



 石像の意思は容赦ない。



【バネ】



 そんな彼女に追い討ちをかける。


【硬くなる!】


 カナリンが彼女に触れて、鋼鉄並に体を硬くし、僕の攻撃は防がれた。



 ハロミトとボーニーが鋭い刃を見せながら、こちらへと進んできた。


 同時に斬りにいく攻撃。


【バネ】


 バネで真上へと高く跳び、攻撃を避けた。そのまま下に向けて手指を広げる。



【バレット】×十



【倍】——二十



 両手の指で十本。技"倍"により二十本の銃弾を放つ。


 乱れた攻撃が彼らを牽制(けんせい)する。



【フェニックス】



 フェルナは今度はフェニックスに変身して襲ってきた。不死鳥より豪華な炎の装飾が美しい。



【クラッシュ】フラッシュ。



 眩い光りを纏(まと)いながら突撃してきた。あまりの眩しさに目を覆う。


 突撃が当たった。それほどのダメージではないが、少しだけ背後の方の地面へと落下し、落下ダメージを受けた。



 イモータル【フレア】



 フェニックスの放つ強烈な炎の円。



【爆炎】【倍】



 威力を上昇させた炎で相殺させる。



 そこにできた隙。



 二人の剣士が襲ってくる。

 まずハロミトの剣を避ける。


【ボルト】


 続いてボーニーの攻撃を受ける。雷を含む攻撃はそれなりに強いが、やられる程ではない。


 バシッ。


 ボーニーの棒の腕を掴んだ。

 棒人間故に攻撃が当たりにくい。だからこそ、掴むことで逃がさず、攻撃を確実に当てる。


【爆発】


 至近距離での大爆発。

 近くにいたハロミトやフェニックスのフェルナが吹き飛んだ。


 まだ倒しきれていないボーニー。


 ただ、彼の片腕は僕が握っていて、逃げ場はない。



【バネ!】



 バネをくっつけた拳が顔に直撃した。

 思いっきり灯台の方へと吹き飛んでいく。



 ボーニーは棒人間から普通の人間の姿へと戻った。


【回復】


 カナリンがボーニーに回復を使用。お陰で死ぬことはないだろう。ただ、戦線からは離脱せざるを得ない状況だ。



 残るはハロミトとフェルナ。



【バーニング】フリーズ



 凍てつく水色の炎が襲ってくる。それは熱くなく、逆に冷たい炎。まともに触れれば凍ってしまう炎。


 なら、


【爆炎】【倍】


 こちらは高威力の赤い炎で対抗する。


 またしても炎の衝突はお互いに相殺した。



【バネ】



 バネで空高く飛び跳ね、フェニックスの頭上へと進む。そこから殴りに自由落下していく。

 


 エル【ファイア】



 空へと放たれた炎。



【バリア】



 バリアを召喚して防ぐ。

 そのままフェニックスの元へ——。



【バネ】



 フェニックスをバネつきの拳で撃ち落とした。

 

 バネを利用して落下衝撃を減らして着地する。


 まだ倒しきれていない。だから、追い討ちをかける。



【バード】【爆弾】



 数十匹の鳩を召喚した。



【バードストライク!】



 その鳩がフェニックスに向かって落下した。地面に触れると大爆発が起きる。


 フェニックスの姿が人間の姿となった。


 これでまた一人離脱。



 残すは一人。



「ここで終わらすっす!」



 勇者ハロミトのみ。


 彼が振る剣を何とか避けていく。石像の本能が一度でも当たれば終わりだと言っていて、石像の意思が守りの姿勢を見せる。



【バネ】



 真後ろに勢いよく跳ぶ。



 決着の時は近い。



【バネ】【倍】



 次の一撃に全てを込める。

 バネを思いっきり収縮させて放つ高威力の攻撃。凄まじいはやさで殴りにいく。



【発射】




 ハロミトもまた能力で、素早いスピードで飛び出してきた。



 僕の拳とハロミトの剣が近づいていく。



 そして、当たる——。

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