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第58話〜伯林〜

石炭をばはや積み立てつ

余は模糊たる功名の念と、検束に慣れたる勉強力とをもちて、たちまちこの新大都の中央に立てり。

「俺が支配者ダッ!!!」

そうタケノコガールが宣言する。

第二次世界大戦の時、ロシアの旗が掲げられたようにタケノコガールも伯林に旗を掲げた。

その時、かの有名な極悪人、アドルフ・ヒトラーのようにはならぬと誓いを立てた。

テスト期間中に何をやっているんだ、とタケノコガールはサイバー高校生に言われたがそんなものはどうでもいい。

ただ今は伯林に旗を掲げ自らの権威を示したいのだ。

そんなことしなくても良いじゃないか、とガスに言われたが自らの存在を周知してほしいというタケノコガールなりの考え方だ。

旗を掲げ終え道を歩いていく。

すると寺の前で泣いている小汚い服を着た少女がいた。

タケノコガールはいつもなら見過ごすのに今回だけは近づいて話しかけた。

少女は潤いのある碧い瞳でタケノコガールを見上げる。

黄金色の髪をした少女に対しタケノコガールは言う。

「なんで泣いているの?」

「お金が無いなら身体を売れと言われて」

「俺が援助してあげよう」

「対価も無しに?」

「ああ、そう約束する」

タケノコガールという異国の者が急に話しかけてきたら疑いもするだろう。

「ありがとう、ありがとう」

この少女は泣きながらこう言った。

その後、タケノコガールは少女を1人で返せるわけにもいかず家まで送る。

彼女の名はベルといった。

他愛も無い話をしているとベルの家に着いた。

ベルはタケノコガールを家の中に招き入れようとしたがベルの母親がタケノコガールが入ろうとした瞬間、急いでドアを閉めた。急なことにタケノコガールは反応できず戸惑うことしかできなかった。

ベルと彼女の母が押し問答したその後、再びドアが開きベルの母が招いてくれた。

家の中は台所と部屋が2つのみの質素な雰囲気である。

タケノコガールが部屋に入るとベルはドアを閉めた。

ベルはタケノコガールの目を見つめる。

ベルの目は獲物を見つけた猛獣の目をしていた。

タケノコガールが身構えるとベルはベットに押し倒した。

タケノコガールの上に跨るとベルは喉笛に噛みついた。

タケノコガールはピクピクと痙攣した後、意識を手放した。

ベルはその様子を見て妖艶に笑った。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

タケノコガールが心配で伯林に遅れてトールが到着した。

タケノコガールが掲げた旗を回収しどこにいるか探していると後ろから声をかけられた。

トールは振り向くとそこには綺麗な白いワンピースを着た金髪碧眼の少女がいた。

トールの知り合いだ。

彼の交友関係は多岐にわたる。

「久しぶり、元気にしてるか?」

「もちろんだ。それより、理由があってここにきてるんじゃないのか?」

「ああ、実はこの男を探してて」

「そいつか、ふむふむ、私の可愛い下僕を使って探し出してやる」

「ありがとな」

彼女は幼い見た目だがとある秘密結社のボスだ。

少々上から目線だが可愛いので妥協する。

彼女とカフェで珈琲を飲んでいるとマークという部下がやってきた。

「お頭、見つかりました」

「どこだ」

「ベルリンの貧民街の一室に」

「向かおう」

こうしてタケノコガール救出作戦が行われることとなる。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「フフフッどうやって美味しく調理しましょう」

ベルは息が絶え絶えになっているタケノコガールを見ながら言った。

すると、コンコンコンという音がする。

「誰でしょうか、郵便は来ないはずですし、高潔な私にお布施でしょうか」

ドアを開けると白いワンピースを着た金髪碧眼の少女と寄り添うようにして男が2人いた。

「どちら様?」

言い終わるが否や3人はベルの家に押し入った。

ベルは急なことで対応できず侵入を許してしまう

ベルはマークに取り押さえられた。

トールは部屋に入りタケノコガールの生存を確認した。

するとベルを取り押さえていたマークがうめき声をあげた。

トールはタケノコガールの身柄を少女に託しベルのいるところへ行く。

ベルがマークを押し倒し首に噛みつこうとしていた。

トールはベルの頭を蹴り飛ばす。

ベルはマークの上からどくとトールを標的にした。

喉笛に噛みつこうとした時トールはベルを殴り飛ばす。

起きあがろうとする時にさらに殴る。

さらに蹴る。

それを繰り返した結果ベルは気絶した。

ベルの身柄はマークに引き渡される。

きっと秘密結社の手で実験の被験体になるのだろう。

気絶したタケノコガールはトールによって持ち帰ることになった。

その後聞いた話だがベルはかの少女に従順になり今までの性格はなんだったのだろうと思われるようになった。

一体どんな実験をされたのだろうか……

タケノコガール伯林編

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