そして現代へ
現在
「その後二度と復活しないよう魔王をバラバラにして数多の魔導具を使い封印したというわけじゃ。魔力を封印する際殆どが消滅しておったからこの魔導具が余ったってことじゃの。」
「たった一人でレンフィーさん達でも敵わなかった魔王を無傷で倒した…それだけでもとてもじゃないが信じられない…仮にそうだとしても何故歴史にその存在が残ってなかったんだ…」
一人の少女があしらうかのように魔王を倒した事実に拒絶反応がおきたが、目の前に魔王を封印した当事者がその事を話すので信じるほかなかった。
「やっぱそうなるじゃの。妾も封印された今でも夢でも見たのかと思うときがある。名をなのならなかったそやつの実力は相当なものじゃった。上をみてみい。歪みのない真っ二つの岩が埋まっておるじゃろ。遠くの山で見つかったあやつの飛んだ斬撃の跡じゃ。これが事実じゃと物語ってるからの、あのとき見た妾の目は狂って無かったわ。」
クロード達は天井に埋まっていた真っ二つの岩を見ると斬撃の跡としては人間業ではなし得ないような綺麗な断面が目に映った。
(鏡のような断面。それほどの実力者でありながら歴史に姿を現さなかったのはなぜだ?)
「黒髪の剣士の事はいくら調べようがボウズじゃった。流石にそやつの偽物が現れた時はそいつをのしてやったわ。けどまあ、閉じ込められてからはもう調べとらんがの。」
レンフィーが話し終わるタイミングで部屋から聞いたことが無いような音が響く。レンフィーはその音を聞くと席を立ちあがる。
「おっと、やっと準備できたようじゃ。そろそろ行こうかの。ほら、ついてこい。」
「(いかん!見失う!)三人共急ぎましょう!」
「ええ!」「ち、ちょい待ってくれ!」「は、はい!」
レンフィーは急かすようにそう言うと奥へと進み姿を消した。慌てて四人は見失わないようその後を注意しながら進む。




