神話時代 魔王との戦い (2)
一方的にやられ続けなすすべなく地面に転がる三人を魔王は笑みを浮かべながらゴミを見る目で見下ろす。
「く…ノエル…ノエル!しっかりしろ!」
ルークが這いつくばってノエルに声をかけ続けるが、目に生気は無くただ血が流れ続けるだけだった。
「そのゴミはもう死んでおる。石ころにもならん程度の力で我を封印するなど豪語出来たな。虫ケラどもを遊ぶにも飽きた。トドメとするか。」
(ここまで魔王が強いとは思わんかったの…妾ももう身体が動けん…せっかく皆が繋げてくれたチャンスを無駄にしたくはなかったのう…)
レンフィーは薄れゆく意識の中、二人や外で戦っている仲間の事を思い歯がゆい気持ちでいるが、魔王の炎に焼かれるのをただ待つことしかできなかった。
「貴様らを見せつけにしてこの世界を支配する!その贄になるがいい!」
「くっそおおおおおおおお!!」
魔王が放つ漆黒の炎球がルーク達に当たる直前、真っ二つに切れて霧散した。ルークと魔王は何が起こったか分からずその場で固まった。
「一体何が…」
ルークがそう呟くと後ろから何かが倒れる音が聞こえ、足音が段々近づいてきた。その人物はルーク達を通り過ぎ、魔王の前に立ちふさがる。黒髪で和装の服を着ており、長さの違う刀を二振り差した少女が二者の間に立つ。
「ん?貴様か?我の魔法を消したのは?だがそれで調子乗るな。この肉体だけで捻り潰してやる!」
魔王がそう言うと玉座から立ち上がり凄まじいスピードで突っ込んで拳を振るうが、その拳が届くことはなかった。




