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幽閉された生き残り (3)

「おい、落ち着かんかそこの青いの!まだ妾が話しておるじゃろ!」

「う……」

「一回座りましょう。お騒がせして申し訳ない。」

 青筋を浮かべたレンフィーが声を荒げるとその圧でウィルが何も言えなくなった。クロードはウィルを落ち着かせて席に着くように言い、落ち着いた状態で話を進める。

「邪魔が入ったの。さて、どこまで話したか…ここを出るんじゃった。そうじゃったそうじゃった。」

「出ること自体は可能じゃ、エルフ族が得意とする時空間魔法使えばの。しかとてここを出るには妾を封印した試問官共が残しおった結界を抜けなけばらん。さっき準備しておったがそれを無効化するにも時間がかかる。どれ、それまでの間妾の過去の話でも聞くかの?」

(次元が違う話されて考えるのは意味ないなこれ…ユーリ達も煙あげてるみたいだし疲れるだけだ…)

 高次元の話でユーリら三人は煙をあげて虚空を見つめてる状態になってるので、クロード自身が無効化するまでの間レンフィーとの会話を繋げる。

「ええ、良ければ聞かせてください」

「妾は昔、不老不死の体になる前は封神の魔法使いと言われておった。コイツを使って魔王を封印したのがきっかけでな」

 そう言うと部屋の隅に置いてあったモノをクロード達の目の前に置く。金剛石の中に緋い石が埋め込まれてるものだった。

「やはり緋色の眼(スカーレット・アイ)か!?…にしては見た目が違う気が」

 クロードが手に取りよく見ると、黒目にあたる部分が白く透き通っており前に見たものとは全く違うものだった。

「ほう…そなた等人間はコレをそう呼んでおるのか。こやつはとうの昔に効力が切れてはおるが、昔作った魔道具の片割れじゃ。多分お主たちが見たのは封印したほうじゃな。ほれ、これに禍々しい気配感じるか?」

 そう言われて再び手に取ると博物館で感じた禍々しいものは感じ取れず、逆に何かに包まれたかのような温かみを感じた。

「いや。ただ別の何かを感じるくらいしかない。」

「そこまで見抜いておるなら上出来だの。そなたに魔の才能はあるようじゃ。」

 レンフィーは緋色の眼を元の場所に戻すと手を組み直してクロード達と向き合う。

「話を戻すの。本来はこれの他にここにある別の道具も使って封印するつもりじゃったのだが…それが必要なくなってしもうた。なぜじゃと思う?」

 クロードはその問いに答えられずに思考を巡らせると昔教わった伝承を思い出し、それを口にした。

「それは分かりませんが…けど遥か大昔、古代文明が栄えた頃に人類の叡智が集結して創り上げた魔道具で弱らせたとの言い伝えが…」

「たわけ、何を教えてるんじゃ人間共は!自分らの都合のいいように好き勝手言いおって!んな馬鹿げたこと言い続けるんなら他種族との争いの種になるわ!」

「「「わ!」」」

(おっかない…下手なこと言えないぞ…)

クロードが言い終わる前にレンフィーが机をバン!と叩き、固まってた三人が驚いていたがそれぞれすぐに聞く体勢に戻った。クロード自体余りの迫力に引き気味になってきているが、伝承とは違うことに逆に興味が湧いてきた。レンフィーの怒りが収まるのを見計らって宥めるとブツブツ言いながらも話を進める。

「全く…これから当時何が起こったのかを話す。今まで聞いてきた歴史とかけ離れておるから倒れても知らんからの。」

「昔、世界を力と恐怖で支配した魔王を倒したのは一人の剣士によるたった一振りの太刀筋なのじゃ。」

「「「…は?」」」

  その一言はクロード達の動きを止めるのにはそうかからなかった。その言葉は教わった過去の歴史の根底を覆すものだったからだ

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