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ギルドの資料

何度か熊型の魔物「ラングリズリー」やホブゴブリン(など)に遭遇しながらも三人で返り討ちにし(正確にはリーンがほぼ一人で魔物を瞬殺していたが)ノスレットに到着した。ギルドは運営上一日中開いているが、夜更けに到着したため疲労困憊(こんぱい)のクロード、ユーリ、リーンは近くで部屋が空いていた宿屋で泊まることにした。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

次の日、宿屋の食堂でそれぞれ朝食を摂った後、ギルドに向かった。暫く歩くと細かい装飾が施された建物が見える。

「ここが総合ギルドノスレット支部。周辺のギルド支部に比べて比較的大規模な依頼が来る所だよ。相変わらず大きい。」

「先生、ここに来られたことがあるのですか?」

「一度ね、時間が惜しいから早く用事を済ませようか。」

三人はギルドに入り受付に近付くと受付嬢が笑顔で迎えた。

「ようこそ総合ギルドへ。本日はどう言ったご要件で?」

「この洞窟に関する資料が欲しいんだが拝見できるかい?」

「!?ちょっと待っててください!!」

地図を出し、洞窟の場所を示すと受付嬢は慌てた様子で奥の部屋に向かってしまった。暫くすると筋肉質の男が奥の部屋から現れた。

「ギルド長のグレイだ。嬢からここについての資料が欲しいと伺ったがギルドカードはあるのか?」

「これなら問題ないかい?」

クロードは懐から古めかしい銀のカードを取り出し見せる。男は受け取ると首を横に振ってカードを返す。

「クロードか…元B級の冒険者とはいえ資料の開示はできかねん。」

「それはなぜ?」

「興味本位で入った馬鹿が二度と姿を見せなくなってな。それがあって資料を開示するには本部の許可が下りないとできん。」

その馬鹿とは冒険者の頃のクロードと同じBランクの中堅の冒険者だと語る。

(それだけ危険な洞窟なのか…)

「この件以外なら対応できるんだが、これに関しては悪いがお引取りを…」

グレイはそのままクロード達を追い払おうとするが、奥から受付嬢が血相を変えて来た。受付嬢はグレイに頭を下げた後、手に持った紙を手渡す。

「マ、マスター!!ちょっとこちらを!」

「そんなに慌ててどうした?」

「クロード様の経歴を調べたところ本部所属のAクラスの冒険者となっております!」

「ちょっと待ってろ、今本部に確認をとる。」

紙を受け取ったギルド長は奥に入り、暫くすると少し不機嫌になりながらも分厚い本をクロードに渡す。

「本部が許可出していたから資料の開示ができる。最初っから許可貰っているって言ってくれたらこんな二度手間にならずに済んだ!そういう事は早く言うようにしてくれ!」

(バルトラギルド長、私がいるってことで動いてくれたな。今回は助かった。後でお礼をしないと。)

「これは申し訳なかった。ところでこれを見れる場所を借りられたら嬉しいのだけど、どこかにあります?」

「それなら今は使っていない書斎があるから自由に使うといい。エリーゼ、書斎に案内してやれ!」

「了解しました!こちらになります。」

エリーゼと呼ばれた受付嬢はクロード達を書斎へと案内した。その途中、クロードは受付嬢に道中で倒した魔物の引き取りをお願いをして対応してもらうが、ユーリが何も無い場所から魔物の死体を取り出したことにより大騒ぎとなる事態になり、ギルドマスターの一喝が入るまで収まることは無かった。

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