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禁忌の洞窟

(ここか、いくらなんでも無理がある…)

ブロッケンが指した場所に向かうと沿岸があり少し歩くと大きな穴が空いた洞窟が見つかった。ただ断崖絶壁に穴が空いており、崖登りは素人のクロードがどうにかなる話ではなく、海は激しい渦潮が多数渦巻いていて、大型の水生魔物が顔を覗かして泳いでいるので海からのアプローチは不可能である。

「いやぁ…これは困った」

他に情報が得られないかと周りを見回すも何も見つけることができなかったので仕方なく村に戻ることにした。

村に戻る途中でこちらに歩いてくる誰かがすれ違いざまに声をかけてきた。

「洞窟に近づくことなかれ」

いきなりのことで振り向くクロードだが、振り返っても人の影すらも無かった。クロードは若干恐怖を覚えつつ村に向かった。

村に戻るなりユーリが駆け寄ってきた。

「先生!いい所に来ました!この漁村で洞窟に入ったことがある人がいたので会いに行きますか?」

「(何か手がかりが掴めればいいが…)ありがとう。所でリーンはどうした?どこにもいないようだが。」

「リーンさんなら先にその人の家に向かっています。場所はあちらになります。」

そう言って西の平原の方向を指で指す。

「なら今すぐにでも行こう!!」

「え!?ちょっと待ってください!!(なんか前に一度あったような…)」

追加情報が聞けるかしれないと踏んだクロードは軽く身支度をしてユーリが指したリーンがいる方向へ向かった。

村から少し離れた平原にある小高い丘の頂上にリーンは立っていた。クロード達に気づくと反対側を歩いていき、そのまま姿を消してしまった。頂上に辿り着くとただ広い平原が広がっているのと年季が入った古い家があちこち点在している。

「クロード様!ユーリ様!こちらです!」

声がする方向を見るとリーンが手を振っていて、隣には杖をついた痩せこけた老人が立っている。二人がいる老人の家らしき場所に向かう。クロード達が着くとリーンが話しかけてきた。

「クロード様、この御老人ですが村人の話だと唯一洞窟の行き方を知っているみたいなのです。しかし…」

「…………」

老人は二人をじーと見つめるだけでリーンの問いかけにも一切反応しない。

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