表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
41/72

存在しない海岸道の村

ロットに道案内をしてもらい歩き続けること一週間。道中に過度に修行したせいで息が絶え絶えになったユーリを横目にクロード、リーン、ロットの三人は目的地の漁村が見える高台に着いた。

「ここまで来ればあともう少しなんで行きましょ!」

「そうしたいのは山々ですがこの子が限界みたいなので一回休憩しませんか?」

「ふー!わ、わたひはれんれん(私は全然)だいひょうふれす(大丈夫です)!!」

「ユーリ様…道中でも鍛錬を積んでいたことに関しましては感心しますが、過度にやりますからこうなるのですよ?早く役に立ちたいのは分かりますがやりすぎは体に毒です。」

「……」

リーンに痛いところを指摘されてどこからか拾った木の枝で体を支えるユーリは、そのまま俯いて黙ってしまった。

「こりゃあだいぶ限界みたいだなぁ、少し降りたら山小屋があるからそこで休むか。」

「分かりました。」

「そんなに固い話し方されると困るから普通に接して欲しいけど…」

「では…これでもいいかい?」

「まーだ固いがいいか。少し急だから気をつけな」

「ユーリ手を貸すからゆっくり行くよ」

「先生すみません…」

「私は魔物がいないか周りを確認しておきます。」

「分かった。何かあったらすぐに知らせて。」

「分かりました。それでは…」

リーンに安全確認してもらい、クロードはユーリに手を貸しながら先に行ったロットのあとをゆっくり追って行った。

しばらく山道を降ると山小屋が見えたので到着してなりすぐにユーリが腰を下ろした。

「もう〜限界!これ以上歩けない…」

「これに懲りたらあまり無理はしないように。お見苦しいところを見せてしまった。」

「頭下げなくていい!見なかったことにするから(笑)」

「ありがとうございます。」

クロードは懐からあの時のメモを取り出してもう一度見る。中身はこう書かれている。

「これを読んでくれる誰かへ

これを読んでくれる頃には俺がどうなっているのか想像できない。これから日付を書くけど時間がそれほど経っていないようであれば助けを呼んで!!夜中漁にでてる時に波にさらわれて気がついたら磯辺にいたんだ。近くに洞窟があるくらいでどこだか分かるような目印が無いからどうしたらいいか分からない。泳いで出ようにも海の魔物がウジャウジャいるせいで出られないから読んでるあんただけが頼りだ。 ヘルトリア村 村人ウィル」

読んだメモを裏返すと五年前の日付が書かれていた。しかし紙の保存状態があまりにも良すぎる為に偽物かと思い鑑定魔法で調べてみるも結果は五年前に作られたもので間違いないとの事だった。しかし、劣化していないとの結果も出てクロードの探究心にさらに火がついた。

「お兄さんが姿を消す前に何か気になった点はありませんでしたか?例えば…どこかに行くとか」

「うーん…随分昔にどっか行ったからあの時のことは全然覚えてないんだ」

(手がかりはこれしかないか。村に着いた時に何かあればいいが…何故だろう、嫌な予感がする。)

不安がよぎるクロードではあるがユーリが復活するまでは動けないので、思考を一時的に切り替えて休息をとることにしたのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ