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衝突

一通り博物館を見て回った後に時間になったらユーリ達をある場所で待ち構えるように言った。そうこうしているうちに夜になりクロードとユーリ達は別れて待機し、対決の時間まであと少しとなった。

「さっきは見なかったけどその剣はなんだい?一緒にいた時は見たこと無かったんだけど」

「昔使っていた武器だ。ギルドから騎士団(そっち)に移る時にギルド長が預かってくれたものだよ」

ウェスカーはクロードが装備した細直剣を見て聞いてくるので少し嘘を混ぜて答えた。

「クロード、緊張感を持ってやってくれないか?さっきからそうだが二ヶ月前より様子がおかしいぞ!シェーンもなんか言ってやれ!」

何度も盗まれている騎士団にしては刻一刻と迫っているのに緊張感もなく本部の騎士団長であるウェスカーと話しているのだからヴァレンが怒るのは当たり前である。クロード自身もそれは分かっているのだが調子が狂って感覚が(にぶ)くなっているのが嫌になると思っている。するとシェーンから意外な言葉が出てきた。

「ヴァレン団長。討伐ギルド長から緊急の手紙が届いたのですが、もしかしてこれが原因でおかしくなってるんじゃないですか?」

ギルドの蝋印がされた封を見せる。ヴァレンが封を開けてウェスカーと中身を見ると、セリスが生きていたことが書かれていてそれを見るなり二人は眉間にシワをよせてじっくりと見る。

「おいクロード!…これ本当の話なんだな」

「本当だ…ヴァレンが言う通りに最近何故か調子が悪くなってきた。多分兄さんが生きていることに関係してる…」

嫌な記憶が頭をよぎり忘れようとするがこびりつくかのように頭を離れず、余計に苦しくなる一方だ。

「ユーリ達に言ったのか?」

「言えるわけが無い…」

うつ向いているとヴァレンがクロードの胸ぐらを掴み怒りを爆発させる。

「…チ!!あん時みたいに仲間を失う気か!!お前を信頼してついて行った仲間が何のために自分を犠牲してまで守ってくれたと思ってるんだ!!ああ!?」

「団長おやめ下さい!今は仲間割れしてる時ではありませんから!」

「ヴァレン、君の気持ちも分かるがそこまでにしてくれ!気を紛らわすために言った僕の責任だ!!」

「今の事件が終わったら話す…それまではこれに集中したい…」

クロードは怒りを爆発したい気持ちをこらえ、協力するように訴えた。ヴァレンは掴んだ手を離すがまだイライラが収まらない様子だ。

「一週間以内に二人に言ってやれ…出来ないんならお前とは今後一切頼まないからな!!」

そう吐き捨てると腕を組んで部屋に唯一入れるドアを見つめた。するとけたたましい爆発音がして床が揺れ、騒がしい声が聞こえてきた。「ここに近づけるな!!」「チ!!すばしっこいヤツめ!!」などが聞こえてくる。

「クロード、本調子じゃないなら手を出すなよ?」

「心配はいらない。いつでも行ける。」

「今回は強行突破ですか…いつにも増して過激になってきてるなぁ…」

「それだけ今回は本気になってる証拠だね。またこの四人で対処するとは思わなかったけど今回こそは捕まえるよ!」

「「「ああ!!」」」

最悪の雰囲気であったが爆発音が聞こえたことにより気が引き締まり、四人は侵入者を待ち構えた。

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