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王都ロッセラルージュとヴァンレット博物館

シェイクされること二時間、目的地の王都入口に到着した。クロード以外の二人は手で口を押えて吐き気を止めるのに必死な様子だ。

(二人で仲良く悲鳴をあげればそりゃそうなる…舌を噛まなかったのは幸いといったところか。)

とりあえず二人に酔い止めの薬を渡して落ち着いてから巨大な門をくぐった。三人の目に映ったのはレイトの町並みよりはるかに賑わいを見せる王都ロッセラルージュの大通りである。

「うわぁ〜!!これが王都の街並みですか。迫力が段違いですね!」

「ここで驚いていたら体が持たないよ。今いる所は王都外郭部だから中心部よりは落ち着いているからね。」

「初めて来ましたが王都といえば王城が有名ですが一体どこにありますか?」

「私も気になります!どこかな?」

ソワソワした様子で周りを見渡すユーリを制止させ、指をさして二人に知らせる。クロードが指をさした先にあったのははるか上空に浮かぶ巨大な城が日の光を浴びて幻想的な雰囲気を(かも)し出す。

「王都の名前にもなっている天空城ロッセラルージュだよ。一部一般公開されているから入れるけど用はないから博物館に行くよ。」

景色にみとられて無言になる二人を呼んで博物館に向かうクロード達。この時まさか天空城の中枢に向かうことになるとはクロードは予想だにしていなかった。

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「おお…クロードさんよく来てくれましたね!館長のゲイル・モードです。ささ、歓迎しますぞ!カノック!!二人を案内してやれ!」

博物館に着くなりクロードは館長からの手厚い歓迎をもらうが二人はカノックと言う青年と一緒に別の部屋に向かおうとした。クロードは二人も連れていくと館長に言ったがまあまあとスルーされ、そのまま別室に案内された。

(この館長の態度は何だ?明らかにユーリやリーンに見下した目線を向けている。)

心の中で不満を零すと二人の見知った人物が入ってきた。

「ヴァレンとシェーンじゃないか。やはり応援で警備していたんだね。」

「ガッハッハッ!どのくらいぶりだクロード、まさかお前が呼ばれるとは思ってもなかったなぁ!」

「まぁクロードさんなら昔騎士団にいたので僕達がこっちにいる理由も知ってますよね?」

有事の際は副団長級以上の管理職が王都に集まり、対応することになっている。緊急の度合いによっては周辺の町で済む時もあれば全国の団員を集めることもある位だ。

「前に忙しくて対処できないとこっちに仕事回してくれた事があったが、それってこの騒動に駆り出されて町の維持管理する事ぐらいしか出来なったからお願いしたんだろ?」

「ああ、遠くの町から来てお願いされるのはいいが、この件で動けなかったからクロードに任せることになっちまった。カリンからの手紙を読んだ時直感で解決してやらないともっと面倒くさいことになると予想出来たからお前に任せた。巻き込んですまん!」

「まさか代理金の請求が来るとは思いませんでした…クロードさんに任せて遊び呆けてた向こうの団員は速攻でクビになりましたけど」

アーカネルであったことはヴァレン達の耳にも入っており、申し訳なさそうに謝る。二人の頭をあげるように言ったところ、遅れてきたメンバーがぞろぞろと入ってきた。

「何なんだあの館長の態度は!!媚びへつらって気持ちわりぃ!」

「大きな声で言わないでよ!私達の品格にも問われるんだから問題起こさないで!」

「後でギルド長にこっぴどく叱られても知らんよ?」

(あの館長Aランク冒険者にも同じ対応したのか…大丈夫か?ここの博物館は…)

典型的なゴマすり館長らしく、まだユーリ達が来ないところ追い返されたと心配になったが杞憂(きゆう)で終わった。

「「やっと解放された(ました)…」」

疲れきった顔でドボドボと入ってきた二人に一人の人物が付き添っている。クロードはその人物に見覚えがあった。

「ウェスカー!!二人を助けてくれたのか!?」

「あぁ、あの馬鹿館長が二人を無理やり追い出そうとしたから止めたんだけどまさかクロードの連れだとはね…君もここにいる訳だし何かの運命かな?」

銀髪の神々しい鎧を着たイケメンのウェスカーはクロードを見て微笑んだ。

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