ばらまかれた予告状
あの後リーンからどう言えばいいか分からない不気味なオーラを感じ、その場にいた四人は縮こまってドルドーベリー茶を飲んでそそくさと店を出た。厨房使用料の関係上クロードの一括支払いが発生し、銀貨六枚の大金を支払ったクロードは金を管理してるユーリから小言を言われて頭を下げていた。
「まあまあ過ぎたことは置いといてクロード明日はどうするの?」
「ああ、王都に行くつもりだ。けどその前にギルド長に呼ばれているから寄ってから行くよ」
「もしかしてちまたを騒がせてる盗人を捕まえに行くんでしょ!予告状に書いてあった内容だと今日の夜にも盗みにはいるんじゃない?」
「なんで知っているんだ?」
「いつの間にかギルドの掲示板にも貼ってあったからそれで知ったまでよ?」
「とりあえずギルドに戻ってから話そう。ここだと誰が聞いているか分からないからな。」
全員ギルドに戻り、人がまばらになった酒場の端の席に座り、話を続ける。
「クロード君なら知ってると思っていたけどどうしたの?スランプにハマった?」
「いや、訳あってここ一週間事務所から出ていなかったから情報が入っていなかった。私の両隣りが知ってると思うが」
「私はユーリ様と買い物行く時に聞いておりました。」
「私も食料品店の常連のおばちゃんから聞きましたよ。」
「クロード君が引きこもるなんて珍しいね!って無視は止めてよ〜!!」
空気を読まないリズを無視して話を進めるクロード達であるが、ふとユーリが二階の掲示板を見ると不自然に白い部分があるのを見つけた。
「先生、ちょっと席離れますね。」
「分かった。どくからちょっとまってて。」
しばらくするとユーリが血相を変えてクロード達を呼ぶ。何事かと向かうとそこにはギルド長室で見た予告状と同じものが貼られていた。裏返したらこう書いてあった。
「今は時期が悪いので明日の深夜に貰いに伺います。怪盗ヘートレン」
これを見たクロードは二人に早く寝るように伝え、直ぐに解散した。クロードは部屋に着くなりあしたの支度をしてすぐに寝た。




