五人のディナー
話し合いは終わり、クロードはユーリがまだ部屋の前に戻っていなかったので、居そうな場所を考えて最適解を出した受付広場に行ってみると案の定ユーリはいた。リズとメーガンに挟まれる感じで楽しく話している様子が伺える。
「ユーリ、今終わったよ。」
「先生待ってました!」「「おかえりー」」
ユーリはクロードに気付くなり手を振って呼ぶ。
「遅くなって済まない、明日博物館に向かう。今日はここに泊まるからリーンを連れてきてくれないか?。」
「分かりました。ついでに着替えも用意しておきますね。」
「ユーリ、さっきの話考えておいてね☆返事待ってるから〜!」
「後で考えておきますよー。」
リーンを呼びに事務所に向かうユーリを見送ったあと、リズにどんな話をしたのかこっそり聞いてみた。
「私がいない間にどんな話をしたんだ?」
「え〜、メーガンさんが受付嬢の仕事を誘ったんですよ〜本人やる気ないみたいだけど私としては大助かりだな〜。」
「リズに申し訳ないがユーリ男だよ…だから受付嬢の仕事は出来ないんだ」
「「は…?」」
この一言に一瞬で石みたいに固まる二人、クロードは「おーい大丈夫か?」と声をかけるが反応が無くなっていた。しばらく固まっていたが二人は他の冒険者に怒鳴られて我に返り、忘れたかのように仕事に戻った。そんな二人を放置してユーリ達が来るのを待つクロードである。
一時間してユーリはリーンを連れながら荷物を抱えて戻ってきた。
「あ〜道に迷った…リーンさんが居なければ大変な目にあってましたよ…」
「リーン悪い、二日は戻れそうになかったから君も一緒に泊まることにしたんだ。あとユーリの案内もありがとう。」
「クロード様、礼を言わなくてもいいですよ。話はユーリ様から聞いておりますので荷物部屋に置いておきますね?」
「ありがとう。部屋はここの三階だからフロアフロントに荷物預けるといいよ。」
「分かりました。それでは行ってまいります。」
リーンが荷物を置きに行っている間に五人で食べに行こうとユーリが提案した。大人数で食べるのも偶にはいいかとクロードは承諾し、歩いて三分もかからないレンガ造りの小洒落た食堂に入った。
「いらっしゃーいニャ!何名様ですか?」
「五人だか問題ないか?」
「問題ないニャ!席をくっつけるから待っててニャー!」
猫耳族のウエイターは俊敏な動きで即席の六人席を作り上げる。それぞれ席に向かい、ウエイターがオススメの料理を紹介し、皆でメニュー表を見る。
「お待たせニャ!本日のオススメはムッシュマッシュルームのボイル焼きですニャ!」
「私の大好物…じゅるり」
「こら!受付嬢はイメージが命だからそんな顔しない!」
「え〜!!あ、これもたーのも!」
「ちょっと人の話聞いてるの!!」
「アハハ、あの二人は置いてこっちは何を頼もうか?」
「私は…このキノコのフルコースで」
「うーん…旬サラダとパンでいいです」
リズとメーガンの言い合いを絵にしながら各自メニューを頼んだ。料理が出て、しばらく和気あいあいとした会話が続く。
「クロード、ムッシュマッシュルーム食べる?」
「リズ、君明日仕事あるんだからちゃんと食べて。」
「なにかご不満でも?」
「まあまあそこまでにしなさい。」
頬を膨らませてそっぽ向くリズをたしなめるメーガン。リーンは何か気になるようでクロードに質問をする。
「クロード様、リズ様と随分仲がよろしいようですがいつからの知り合いですか?」
「私もそれ気になります!事務所来た時も先生に乗っかってにこにこしていましたし」
リーンの質問に何故かリズが応えようとするがメーガンに首根っこ掴まれて黙った。(何やっているんだか…)とリズに諦めの目を向けてから応えた。




