クロードの気がかり
「一つ伝えたいことがあります。」
「何だね?」
「私の兄が生きていました。奴らが活発化すると予測します。」
話がまとまり、これでお開きにする時クロードはバルトラにセリスに会ったことを伝えた。聞くや否や眉をひそめ難しい顔をするバルトラはさっきより一段階低い声で話す。
「君から振ってくるとは思わなかったな。この話が終わったらする予定だったが…まあいい、その話なら騎士団長から聞いた。非番だった地方騎士団員が捜査中の現場から言い争う声が聞こえて割れ目から覗いて見たら片方が剣みたいなもので斬りかかってるのが見えたそうだ。突入したらもう既にもぬけの殻だったから人物の特徴を聞いたら君そっくりな男と長髪の男だからもしやと思ったが本当に君だったとは…」
「…あの時この話も視野に入れて進めるためにユーリを部屋から出したんですね。」
「そうだ。昔話を聞かせるのは好きじゃないのは知っていたからな。」
クロードは自分に配慮してユーリを自由行動させてくれたバルトラに感謝した。
「ギルド長ありがとうございます。」
「いいってことよ!後はじっくり聞くから彼女を迎えに行くといい。」
「あの…ユーリは男なんですが」
「え〜!!…それ冗談で言ってるのかい!?」
「いや本当の話ですがその…」
目が飛び出すほどに驚く顔をするバルトラにため息をつくしかないクロードである。




