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クロードの兄 セリス

アーカネル・ストレン市街地まで歩きあともう少しで駅が見えてくる頃、アーネット邸からずっと付いてくる気配をクロードは感じ、先に駅に向かうようにと二人に伝えた。ユーリは「乗り遅れても知りませんよ!!」と言っていたがすぐに追いつくと言い町外れへと続く道を歩む。三日前マシューが自殺した廃屋の中でその歩みを止めた。

「姿を現したらどうだ。尾行しているのは分かっているぞ!ッ!?あの時死んだはずでは…」

声をかけると途中で空間が歪み、若い長髪の男が姿を現した。姿を見て驚きを隠せないクロードは冷汗をかき平常でいようとするが恐怖で震えが止まらなくなっている。

「いつ俺が死んだって?実の兄に対して酷いこと言うねクロード。ご覧の通り元気だよ?」

「セリス兄さん」

彼はクロードの兄、セリスであった。セリスはクロードを冷たい目で見つめる。クロードにとって久々の感触に寒気を覚えた。

「まぁそれは置いておこう。お前はまた俺の邪魔をするのかい?今回の一件で手駒を失い計画が大幅に遅れたんだ。このツケは近い未来返させてもらうよ?」

「兄さんそれはこっちのセリフだ!また何か企むのなら全力で止める!」

セリスの脅迫に勇気を絞り反抗してみせた。だがセリスは笑ったままだった。

「俺を止めるって?止められるのなら見せて欲しいよ!!手駒のマシューが死んだ時も何もしなかったくせに!!見殺しにしたのはお前なんだよ!」

「ふざけるな!!」

クロードは隠し持っていた仕込み杖で切りかかるがセリスから出てきた黒い霧が切っ先を逸らしセリスを守った。即座に守りに入ったが何もしてこなかった。

「やれやれ、この程度の挑発に乗るなんて俺の弟ながら残念だ…次の仕事があるからここでお暇させていただくよ。」

「待て!!逃げられたか…兄さんが生きていたとなればかなり厄介になるな…」

その場を去るセリスを追いかけるがまた空間が歪み、気配すら感じられなくなりいなくなったことを確信する。この後駅まで急いで走り何とか列車に間に合ったが二人に絞られた。だがクロードは事務所に着くまで途方もない不安を抱えるのであった。

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