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腕がしなる少女 解決編(2)

三日後 アーネット邸宅前

あれから三日間クロード達は慌しい日々を送っていた。リーンベルはあの一件以来自室に引きこもってしまい連絡が取れなくなってしまった。また、ケリーが三人のケアをすることを理由に実家を無期限追放されてしまったことで解消するために奔走したり、ビスティを教会に搬送中自害を図りそのまま天に旅立ってしまったこと、騎士団の監視の目が薄くなった頃を見計らい脱走を試みたドレッゼが事前に察知していたクロードが捕まえたがさらに一悶着あったり、などなど様々な問題があったが地元騎士団が使えないので休む暇もなく二人がかりで対処していた。そのゴタゴタがようやく落ち着き、二人は帰る支度をして帰る前にアーネットとアリアに別れの挨拶をした。

「クロードさん今までありがとうございます。ただ残念です…こんなことになるなんてね…」

「もっと説得が出来ていればもしかしたら変わっていたかもしれません。…今日も出てきませんか。」

アーネットとアリアが出迎えてくれたがリーンベルはあの日以来部屋から1歩も出ておらず二人は心配していた。

「仕方ないわ、目の前でおじいちゃんが死んだもの…私達が受けた傷よりもずっと深いわ…あの時も何も出来ずにただ見ていただけ…」

涙を流すアリアを見て己の無力さを痛感したクロード達。魔法式を無力化出来なかったが為にリーンベルの大切な家族を失ってしまったからだ。その傷はとても深いだろう。

「もうそろそろで時間になりますのでこれで失礼しますが、最後に何点かお伝えしておきます。」

「何でしょうか?」「何?」

「一つ目はアリアさんにかけられた呪いが残ってしまいます。つまりもう元には戻らないということです。」

「え…?」

「術者が目覚めて解く方法を聞いても1度つけた呪いは死ぬまで残るとのことです。」

「そう…」

「私が一緒にいてあげるから元気だしてね」

アリアは歯を食いしばり、ろくに動かぬ腕を妬ましく見つめる。アーネットがそっと肩に手を添えて落ち着かせる。

「二つ目はビスティさんの遺言でこれを渡して欲しいと」

「これって…小さい時に無くした宝物だわ…」

「やはりそうでしたか…」

クロードは彼女の手に青い宝石を渡した。

「私個人の推察ですが彼はあなたに求婚するために近づいたのではないと考えられます。多分昔どこかで出会い、あなたに助けられたのでしょう。遺言にこう書かれていました。「助けてくれた少女に財産をわたしたい。私の人生に初めて光をくれた天使に…」と」

「いらないわよそんなの!!気持ち悪い!!」

クロードはアリアの気持ちがわかっている。散々嫌悪してきた人からこんな言葉が出てきたら怒りが収まらなくなってしまうのは想像できる。気まずい空気の中ユーリが時間を告げる。

「先生、もう向かわれた方が…」

「分かった。それでは失礼します。」

二人に別れを告げ、駅に向おうと踵を返した時、家からリーンベルがでてきた。

「ク、クロード様ーユーリ様ーち、ちょっと待ってください!」

「「リーンベルさん!!」」

「はぁ〜、ひぃ〜わらひもふいねいきだゆで」

リーンベルが着いた時は完全に息が上がって何を言っているのかが分からなかった。なので深呼吸させて一回落ち着かせた。

「落ち着きましたか?では用件は何でしょうか?」

「もしよろしければ私もついて行ってもよろしいでしょうか?お供させて欲しいです!」

「うーん…いきなり言われても困りますが…」

「そこをなんとか!!」

「リーン一体何を言い出すの!?いきなり押しかけてついて行きたいだなんで何を考えているの?」

リーンベルからこうも告げられてもどう返答しようか困って固まるクロードに助け舟を出したのは以外、アリアだった。

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