腕がしなる少女 推理編(3)
屋敷に着くと怪しい場所をくまなく探すクロード、マシューの部屋の右隣にある小さい物置部屋に入ると締め切った部屋なのに不自然な風が吹いていた。
「見た感じ何も無さそうだが風が吹いている。窓は無いみたいだからどこか外に通じているのか?」
クロードは光魔法「サンライト」で辺りを照らしくまなく探した。探していると本棚を見つけた。見た目は至って普通の本棚だかクロードは小さな違和感に気づいた。
「(ん?何だこの違和感は…微妙な本のでっぱり、もしかして!!)ッ!そこにいるのは誰だ!!」
「うぇ!?」
クロードの声に驚き、隅に隠れていた人が姿を現した。リーンベルだった。
「あ、驚かせてすまない。気配を感じたのでつい…」
「あーもう、物を取りに来たらガサゴソしていましたから泥棒と勘違いしてしまいますよ。で、何しにこの部屋に来たのですか?いくら奥様が依頼した探偵でも返答次第では容赦しませんよ?」
「いえ、本の探しものがあって来ただけですのですぐに出ます。」
返答に迷い咄嗟に嘘をついたがバレなかったようでリーンベルは納得した様子で頷いていた。
「ではどの本をお探しですか?一緒に探しますよ?」
「財務管理を本にまとめたものです。それがあれば答えが出そうなので。」
いつもならありがたく感じるが、今の捜索中に関係者でもある彼女についてもらっては困るクロードはあるかどうか怪しい、でっち上げの本(書類みたいなもの)を言った。そうしたら意外な答えが返ってきた。
「あ、それならどこかで見かけましたよ?確か…お爺様なら知っているはずなので置いてある場所を聞いてきます。」
そう言うとリーンベルは足早に部屋を去っていった。いい加減なことを言ったがまさかあるとは思わなかったクロードは、少しの間固まってしまったが我に返りすぐに本棚を調べ始める。
「(やはり、このでっぱりを押し込むと仕掛けが動く作りになっているな…)よっと」
本を押し込むとガコンと音がなり、歯車が動く音がする。すると次第に本棚が後ろに移動し、扉に付くドアノブが出てきた。恐る恐るドアを開けると薄暗くてよく見えないが階段がある。目測でも深そうな階段だ。その先にもしかしたら求めている情報があると考えると恐怖より好奇心が勝ち、一段づつ降りていく。




