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壮絶悶絶出産劇

今回は、我が家の長男であるユウトを出産した時のお話になります。

ちょっと長~い話になりますが、読み進めていただけたらありがたいです。



私には息子が2人おりまして、長男は14歳、次男は5歳になります。

長男を出産して、次男を(もう)けるまでに間が空いてしまったのには事情がありました。


ユウトは出生時に脳梗塞を起こしてしまい、右半身麻痺と知的障害の後遺症を患う事になってしまいました。

発症の原因は不明だそうですが、『新生児(しんせいじ)脳梗塞(のうこうそく)』は4000人に1人の割合で発症するらしく、珍しい事ではないのだそうです。


生まれてからずっと、投薬とリハビリの日々で、ユウトの介護に忙しく、第二子を生んで育てる余裕がなかったので諦めていました。

結果的に今、我が家には5歳になる次男がいるわけですが、次男誕生までの葛藤(かっとう)と奇跡の日々を(つづ)っていこうと思います。



――― 14年前の夏―――

出産の前日が定期検診で、エコーで脳や心臓など、赤ちゃんに異常が無いか、しっかり検査してもらいました。

この時、すでに微弱陣痛(びじゃくじんつう)がきていました。(38週目でした)

お医者さんは「異常なしですね。子宮口が4cm開いているので、今夜か明日辺りに、出産になるかもしれませんね」と言っていました。


その日の夜に陣痛の痛みに()えきれなくて、入院させてもう事になり、助産師さんから、まだ前駆陣痛(ぜんくじんつう)なので、お産まではまだまだ時間がかかると言われました。

初産(ういざん)だった事もあり、陣痛の痛みのMAXがわからなくて、今の段階で生理痛の比じゃないくらい痛いのに、これからもっと痛さが増すのかと思うと恐怖でした。しかも、この痛みと後何時間戦わなければならないのかもわからないのです。

その後も前駆陣痛が続き、お産はなかなか進みませんでした。

夜中になってしまった事もあり、病院にはお医者さんが在中しておらず、助産師さんしか居ませんでした。

私は眠たいのに、付き添いの母から陣痛の時は寝たらダメだと無理やり起こされ、寝不足のまま、ついに朝を迎えてしまいました。


助産師さんが「10時になったらお医者さんが出勤して来ますので、その時に陣痛促進剤(じんつうそくしんざい)を使うか判断してもらいますね」と私達に告げて病室を出ていきました。

前日から陣痛の痛みで、食事も水分もろくに取れていなくて、お腹は空いたし、眠いし、痛いし、真夏だったので、暑さもあってかなり衰弱(すいじゃく)していました。(当時は病室にクーラーが付いていませんでした)


そして、10時を過ぎた頃、お医者さんの許可が降り、陣痛促進剤を点滴してもらい、本格的に出産の準備に入りました。

点滴を開始するとすぐに、陣痛の痛みが増してきました。

想像を絶する痛みでした。

便意をもよおしたので、助産師さんに「うんちがしたいです」と告げると、「それ、うんちじゃないなと思う。()()() が来たんだよ」と言われ、子宮口を触診(しょくしん)されました。

「まだ、8cmぐらいかな?いきむの我慢して!」と言われましたが、いきみは我慢できません。

勝手に子宮が収縮して赤ちゃんを押し出そうとしてきます。

反り返ったり、悶絶(もんぜつ)しながら、いきまないように頑張っていたのですが、こればっかりは生理現象ですから……

結局、助産師さんが指で羊膜を破って(推測です)

()()()OKのサインがでました。

立ち会いは母にしてもらう事にして、お産が本格的に始まりました。

……が、いざ、いきんでも、なかなか赤ちゃんが降りてきません。

いきんでも、いきんでも、いきんでも………

(もう、無理っ!踏ん張る体力がもう無いよぉ。これで最後っ)と本当に最後の力を振り絞った時、赤ちゃんの頭がやっと出てきました。

助産師さんから、「はいっ、ストップ!いきむの止めて!」と言われ、会陰(えいん)を切開されました。

バツンっ!!と音がして、一瞬だけ衝撃がありましたが、お産の興奮であまり痛みは感じませんでした。

「はい、踏ん張って!」再び助産師さんからGOサインが出され、ひと踏ん張りすると“ブリンっ”と赤ちゃんが生まれて来ました。

さっきまでの陣痛が嘘みたいに無くなって、スッキリ爽やかになり、(はぁ、やっと地獄から解放れたぁ。さて、私の赤ちゃんは?)


母が「男の子のわりに、ずいぶん可愛らしい泣き方するね」と赤ちゃんの泣き声に違和感を抱いていました。

すると、お医者さんが助産師さんに「泣き声が変 だよ」と小さな声で言ったのです。


助産師さんは私の胸に赤ちゃんを抱かせて「お母さん、赤ちゃんがね、生まれて来るときにウンチをしちゃって、ウンチで汚れた羊水を飲んでしまったみたいなの。これから、細菌に感染してないか検査へ回すからね」と言って、赤ちゃんを私の胸から引き離し、病室から検査へ連れて行かれてしまいました。

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