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40.三人寄れば文殊の知恵

遅くてすみません!

用事があって遠出してました……

 場が凍ったとは言え、王族の質問に答えない訳にはいかないので、私はエルディさんに助けを求める。

 すると、少し困ったような笑顔で口を開く。

「それはセシルさんも俺も分からないんです。先天性の障害か、それとも呪いか。はたまた、原因不明の病気か」

 私はエルディさんの言葉に頷く。

 前にスキルで、赤ずきんさんの喉に変えたことがあるけど、その時も声が出なかったから、先天性の障害ってことは無いと思う。

 それなら呪いか、原因不明の病気か。

 そんなの専門家じゃないんだから、見当もつかない。


「へぇ……不思議ですね」

 真っ黒で綺麗な長髪のリアさんが、口に手を当て考える素振りを見せる。

 それは他の皆も同じで、『うーん』と唸っている。

 すると、『パチン』と指を鳴らす音が講堂に響く。

「あ、分かった!スキルの効果だ!」

 その音を鳴らしたのは、明るいオレンジ色の髪逆立てたレイズさんだった。

 

 スキルの効果……それはないはず。

 だって、メラさんが鑑定でスキルの詳細を教えてくれた時に、声に関することは何も言ってなかったから。

 

「いや、それは無いでしょ」

「はぁ!?なんでだよ」

 レイズさんの推理をサイリルさんがズバッと否定する。

「だってさ、セシルちゃんはさっきマリアちゃんと話してる時にスキルを使ってたでしょ?」

 と、サイリルさんは私とマリアさんに同意を求める。

 勿論、私達はそれに頷き同意する。


「多分、セシルのスキルって魔物に変身するとかそこら辺だろ?」

 あまり整えられていない赤茶色の短い髪を弄りながら、フィルナさんが私に『どうだ』と聞いてくる。

 私はそれに頷く。

 って言うか、フィルナさんはどうしてスキルの内容が分かったんだろう?

「スキルだ、スキル。勘が良いんだよ」

 私の思考を読んだように、フィルナさんはそう話す。

 フィルナさんのスキルって『第六感』だったよね?

 ……あぁ、だからか。

 勘が良いから、スキルの内容が分かったり、私の考えたことが分かったんだ。


「話を戻すけど、セシルちゃんのスキルって声に関係ある?ってこと。だから、アンタの推理は大間違いって訳。残念レイズ君」

「なんだとォ……!?」

 サイリルさんとレイズさんはバチバチと睨み会う。

 この二人って、元々知り合いなのかな?

 エルディさんとナンシーさんみたいな雰囲気を感じるんだけど。


「何が原因かは分からないけど、わたしはね、こう思うんだ」

 マリアさんが話し始めると、皆は自然と耳を傾ける。

 マリアさんは、私の瞳を真っ直ぐ捉え、口を開く。

「神様の試練……なんじゃないかな~って」

 神様の試練?

 あまりピンと来ないけど、ここまで真っ直ぐに見つめられると、それが正解のように思えてくる。

 

「天使みたいな見た目をしたマリア様が言うと、本当に神様の試練なのかと感じますね」

 草色の髪と目を持つテルマーさんが、苦笑いをする。

 それに皆は頷く。

 マリアさん=天使のイメージはもう定着しているみたい。

 

 それにしても、神様の試練、か。

 それが正解だとしても、どうして私が?

 うーん、やっぱり分からないなぁ。


 でも、胸が暖かい。

 皆が私について色々と考えてくれたからかな。

 三人寄れば文殊の知恵。皆の意見を聞いていけば、いつかは正解にたどり着く……かな?


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