表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/45

33.ロリコン覗き魔アレク君 by柴公

 格上相手に接戦を繰り広げたけれど、負けてしまった俺は息を切らしながら元の列に戻る。

 これまで努力はしてきたけど、流石に冒険者として大成功した、剣のプロフェッショナルである試験官には勝てないか。

 ま、今はそれで良い。剣を本格的に学ぶのはこれからだからな。

 

「セシル · ニーハバード」

 次は、筆記試験の時に泣いてたあの小動物系の人か。

 セシルさん、ね。

 名前を知れて少しにやけてしまう。

 これじゃロリコンみたいだ。

 俺はにやけてしまう顔を手で押さえる。

 そして、爽やかな笑顔に顔を変える。

 それはそうとセシルさんは……

 

 俺は右隣にいるセシルさんに目を向ける。

 セシルさんは名前を呼ばれて手をピンと挙げている。

 小学1年生が信号を渡る時みたいで微笑ましい。

 

 セシルさんは心許ない足取りで試験官の前へ歩いていく。

 ……あれ?武器は取らないのか?

 すると、セシルさんの腕が鋭い爪が目立つ白い獣の腕になる。

 あれは……スキルか。

 セシルさんはスキル持ちか。

 どんなスキルなんだろう。

 俺はスキルでセシルさんの能力を覗こうとしたが、ふと我に返りそれを止める。


 そう言えば母上から、むやみやたらとスキルを使うなと釘を刺されてたんだった。

 誰だって知られたくないこともあるから、それを一方的に覗くのは失礼だ、と。

 それに俺はスキルを使うと目が赤くなるから、覗いたことがバレるから、余計に駄目なんだよな。

 更にスキルを使ったら姉上に『覗き魔』って罵りられるからな。

 気になるけどここは我慢しよう。


 セシルさんと試験官は試合を始める。

 すると、セシルは地面を蹴ると……

 消えていなくなった。

「……え?」

 何処に……って!?

 俺の元に衝撃波がやって来る。

 混乱する俺は状況を把握しようと、衝撃波に耐え何とか目を開ける。

 そこには、セシルさんの爪を剣で受け止める試験官の姿があった。

 あの衝撃波って、もしかしてセシルさんが移動した時の衝撃なのか!?

 余計混乱した俺は考えることを止めた。

 

 セシルさんは一歩後ろに下がる。

 だけど、試験官は逆に前進する。

 セシルさんはそれを利用する。

 小さな身体を駆使して試験官の背後に立ち、爪を振り下ろす。

 それも試験官は受け止める。

 

 ……あんまり理解は追い付いてないけど、試合は長引きそうだな~と言うことは分かる。

 試験官は攻撃は出来ていないけど、セシルさんの攻撃は全て受け止めれている。

 このまま試験官が攻撃に移れなければ、試合は長引くと思う。

 

 そんな俺の予想は完璧に外れてしまう。

「……もう訳分からん」

 セシルさんの爪が試験官の剣を切り裂いたのだ。

 詠唱してないから、これもスキルか?

 だとしても、だ。

 あのスピードにあの火力。何処のチーターだよ!

 

 セシルさんはその勢いで試験官を倒してしまう。

 セシルさんは喜んでいるのか兎のように跳ねている。

 可愛いんだけど、可愛いんだけど……!

 うん、可愛い。今の出来事は夢だ。いつの間にか寝ちゃってたのかな?

 

「これにて剣術試験は終了だ。帰って結果を待て」

 その言葉を聞いて俺は夢見心地で帰っていった。


 

 すみません、色々とバタバタしてて、一週間投稿お休みします。

 

 本文の下にある☆☆☆☆☆を、★★★★★にポチっとして頂ければありがたいです!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ