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17.天井

 ガチめの体調不良です。なので暫く投稿をお休みします。

 ご迷惑をおかけしまして申し訳ございません。

 う、うん……?

 いつの間にか寝てたのかな……

 私は明るい光で眩む目を開ける。


 ……え?

 私の目にあり得ないものが飛び込んできた。


 天井だ。

 私の目の前に、天井がある。

 それは、大木や洞窟、崖などでは無い。

 明らかに人工的に作られた天井だ。


 何で、天井があるんだ?

 私は一体何処にいるんだ?


 私は身体を勢い良く起こす。

 ここは……部屋?私はソファーに寝かされていた?

「漸く目が覚めたのか」

 突然後ろから声を掛けられる。

 エルフの男性だ。

 どういうこと?私の身に何が起きてるの?

「確か君はセシルって名前だよね。俺の名前はエルディ · ユーフォンス、見ての通りエルフだ。宜しく」

 エルディさんは私に手を差し伸べる。

 理解が全く追い付かない。

 とっくに脳がパンクしている私は、流されるままに差し伸べられた手を掴む。

 そして、握手する。

「セシルさんは今、どういう状況か知ってる?」

 私は頭を横に振る。

「じゃあ、色々と要約して説明しようか。実は俺達もあまり理解が追い付いていない所があるから」

 この人も、理解が追い付いていない?

 ますます混乱してきた。


「えっと、俺達冒険者ギルド目線の話をしようか」


─────


 結局二日経っても『白虎の牙』は帰って来なかった。

 それに伴い俺は騎士団へ連絡。ギルマスにも報告した。

 そして、その日の内に『フェンリルの森調査隊』は組まれ、フェンリルの森へと入っていった。

 メンバーは七割騎士団員、三割は冒険者だ。

 本当は『白虎の牙』と並ぶAランクの『紅鷹の爪』もこの調査隊に加えたかったが、メンバーの内の一人が体調不良に陥り、今回の参加は見送られた。

 調査開始一日目は活発化している魔物はいたが、これといった異変は特に無かった。

 しかし、問題は二日目だった。


 俺達は着実にフェンリルの森深部へと近づいていた。

 その時だった。

 ガサガサと、何かが茂みを掻き分ける音がし、警戒態勢に入ると……

 茂みから真っ白で巨大な魔物が飛び出してきた。

 俺達は、本能的に理解した。これこそが、あの伝説のフェンリルだと言うことを。

 そしてもう一つ、俺達の目を引くものがあった。

 そう、フェンリルの背に乗った、赤髪の少女だ。


 それらを見て俺はある伝承を思い出した。

 俺は唇を強く噛み締めた。

 ──フェンリルを、止めなければ。


 俺は覚悟を決め、鞘から剣を抜くと同時に、フェンリルが人の姿に化けたのだ。

「はなしをきいてくれないか」

 人の姿に化けたフェンリルは、眠っている少女を抱え、俺に話し掛けてきた。

 まるで子のために努力する親のような、真剣な眼差しだった。

 俺は剣を下ろしてから深呼吸をし……

「話せ」

 フェンリルとの対談に臨んだ。



「つまり、その少女──セシル · ニーハバードを王都の魔剣術学園に入学させろと?」

「そうだ。それがセシルのためだとはんだんした」

 フェンリルはこの声無き少女、セシルを学園に入学させろと言ってきた。

 何しろ、人間なのに森でずっと暮らすのはこの子のためにならないからだと。

「忠告はするが、勿論学園に入学するためには試験を突破せねばならない。もし、突破出来なければその少女は途方に暮れることになるだろう」

「わかってる。セシルがとっぱできないわけがない」

 その表情は、本気だった。

 フェンリルとの関係を考えても、ここで拒否することは出来ないな。

「分かった、では、その少女を預かる」

「たのんだぞ。にんげん」


─────


「──ということがあったのです」

 それでも、思考はまだ追い付かない。

 でも、何となく状況は把握出来た。

 つまり、私はフェンリルと離れ離れになった。そして私は、街にいるということだ。


 ……え?街にいるの?

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