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心の乖離
「……珈琲淹れるよ。私の考え聞いてくれる?」
なにか理由をつけないと、話すことすら出来なそうで。
口に出た事は、夜桜との始まりの事だった。
お互いに落ち込んでいる。
けど、ここで立ち止まる訳には行かない。
夜桜が無理ということも考えられる。
そうすると初めて意見が対立することになる。
それでも、話すと決めた。楽しかったあとの結末がこれなんて私は本当に愚かしい。
「居なくならないでね」
静かに幼い子みたいに、小さく頷くだけの夜桜は目を離したら居なくなりそうで、私はお願いをする。
その言葉に夜桜の視線は、意識は私に固定された。
こんな時でも夜桜は、夜桜は私をどうしようもなくほどに好きでいるみたいで、こんな状態でも私は嬉しくて口角が上がりそうになる。




