こんなはずじゃないのに ①
私は武器のことをブリさんに相談してみる。
「武器ねぇ。黒剣では火力不足気味かい」
「……黒剣売った」
「じゃあ今なんの武器使ってんでい……」
「これ……」
私は武器を見せる。
「おぅ……。雑魚クオリティの剣じゃねえか! とりあえず作ってやるけどよォ。何か注文はあっか? つけて欲しいスキルとかありゃ頑張ってつけ……あ。そーいやお前さんメカゴーンの素材あんだろ? 多分それで武器作れっから寄越せ」
「わかった」
私はメカゴーンの素材を手渡した。が。
「これも防具だけか。レジェンドエネミーの武器はこれじゃ作れねぇ……。どーするよ。これで防具作っか?」
「いや……正直防具はコレでまだ事足りてるからいい。でも弱ったな……。武器それじゃ作れんか。じゃあ今素材とか手に入れてきたら作れる一番強い武器ってある?」
「ならこれじゃねぃか? "桜散刀"」
「刀? 剣扱いなんだこれ」
素材はないがたしかに強そうだしカッコ良さそうだ。
必要な素材を確かめる。サンダルは今ログインしているな。一緒に取りに行ってもらおう。
「んじゃ、取りに行ってくる」
「ほぅ、取りに行くのかね」
「おわっ、エロワードいたの」
「いたとも。第四エリアへいくのか? 私も同行しよう。私も……欲しい素材があるのでね。これ、魔力回復ポーションだ」
「お、ありがとう……」
「では行こう!」
私はサンダルに声をかけ、第四エリアまで素材を取りに行くことにした。
第四エリアの桜庭の洞窟。道に広がる桜並木。ここの洞窟の奥にはエリアボスがいるらしいが目的はエリアボスではない。
「次のエリアはきっと和風エリアなんだろな〜。早く行きたいけどここの鉱石ボス鬼むずくてねー」
「ふっ。私もどうやったら手に入るのかわからない素材でつまづいている」
「和風ねぇ……」
エリアボスがいるところは次エリアのテイストを表しているらしい。
例外は第三エリアのみで、確かに他のところには結構そういうもんあったような気もする。
桜並木の道を抜けると洞窟があり、そこに入っていく。
洞窟内は迷路のようになっていて、正しい道筋でいくとエリアボスがいて戦う羽目になる。今の私で勝てるかどうかはまあわからないので正しい道を行きたいが……。
「えーっと、どっちに行けばいいんだっけ」
洞窟に分岐点が現れる。
素材が欲しい場合はどっちだったか。
「右いくか」
「オッケー!」
私たちは右へ進んでいく。
また分岐があり、今度も右に行くことにした。ここにエリアボスがいるという情報しか仕入れてないからわからん。まぁなんとかなるやろの精神で突き進んでいく。
そして、広い部屋に出た。私たちの背後が閉ざされる。
「……あれ?」
「エルちゃん、まさか」
「ふむ。ま、だろうね」
私たちの目の前に、ピンク色の結晶で出来たゴーレムが現れたのだった。
「エリアボスの道来ちゃったよオイ……」
やるしかないか。




