◇ 我ら廃工場探検隊!③
私とサターンはあの腕に連れて行かれたかと思うと、違う部屋に連れて行かれただけだった。
鍵のかかった部屋に入れられて、とりあえずそこから脱出することにした。
「ってわけで! 今謎の廃工場に私たちきてまーっす!」
カメラを回し配信を始める。
こんな面白いこと配信しなきゃダメだよね〜。
私たちは扉を開けて外に行く。
とりあえずはぐれてしまったエルと合流しなければ。
私たちが連れて行かれた場所に着く。が、エルの姿がない。その代わりに変なアンドロイドがそこに立っていた。
エルは生首だけ。戦えない。
エルの姿がないとなるとコイツにやられたんだな……!
私は右ストレートをぶちかまそうとしたがかわされる。
「なんちゅー身のこなし……!」
「悪魔の槍雨」
槍の雨をサターンが降らせる。
何本かは攻撃が当たってるが大したダメージにはなっていなさそうだった。
そのアンドロイドは剣を出したかと思うと、その瞬間一気に距離を詰められる。
「$€#々」
意味不明な言葉を言ったかと思うと、サターンの動きが止まった。
威圧……! サターンは威圧耐性のある装備じゃない。私も着てないけど……。威圧なんて滅多に使われないけどここで使ってくるのか……。
動けなくなったサターンが斬り殺される。
そして、次の瞬間には私がやられていた。
「こんなバカ強い敵いるなんて聞いてないよ〜……」
『つっよ……』
『レベルが違いすぎる』
私は目を閉じる。
が、すぐに目を開けるとどこにも移動していなかった。リスポーンした……とは考えづらい。
切られた場所そのままだ。どういうことだろう。確かに私はキルされたはず。
「あっ! そーいやエル、前に死んでも死なない場所に迷い込んだとか言ってたな。それかも!」
「あー、ブリのやつと行った海底神殿みたいなとこか。ならここでは俺らは死なねえと」
「かもね! ならアイツ倒すまで粘ろう!」
「あぁ。悔しいからな」
とりあえずあの魔物はどこへ行ったのだろう。雑魚の機械人形とは違う異質な感じのやーつ。
私たちはあの魔物を走って探しに向かうと、なにやら通路があり、そこから音が聞こえる。
覗き込んでみると、さっきの魔物が2本の剣を構えて機械の魔物を倒していた。
「うへぇ、アイツ同族すら倒すのかよ」
「敵対する奴は問答無用って感じだな。どーするよ」
「とりあえずあの雑魚たちで少しでも消耗させよう」
「消耗するかね……。あんな強さのバケモンが」
物陰からじっと眺める。
雑魚は一撃も与えられず次々とやられていった。やられてしまっては仕方がないのでまた挑むことにした。
死なないのなら挑み放題じゃん。
目の前の魔物は剣を構える。
油断するな私。ここは死んでもいいからこいつの動きを見るんだ。
だがその瞬間、その魔物は私たちの背後に立っていた。
私たちの体力はいつのまにか0になっている。
『はやっ……』
『これどうやって勝てと?』
『エルちゃんがいたら対応できそうなのに』
再び負けてしまった。
今度は何が何だかわからぬまま。だが。
「めげない! まだやってやる!」
私は諦めない!




