我ら廃工場探検隊! ②
体がにょきにょきっと首から生えてきた。
わぁ、ちょっときっしょい。まぁ、身体が生えてきて自由に動けるようにはなったから良し。
「さてと。二人はどこに連れていかれたのかね」
なぜ私は連れていかれなかったのだろうか。
まぁその疑問はあとで解決することにして。二人を探さないとならない。私はとりあえず奥に歩き出していく。
すると、二体のアンドロイドのようなものが私の前に出現する。
「青春の~右ストレートぉ!」
と、技名が聞こえてきたかと思うと、そのロボットは私めがけて攻撃してきた。
モンスターであることは間違いない。だがその技名ってテンコの……。技がパクられたとかそういうオチだろうか?
私は攻撃を躱すと、片方のロボットが槍を構えている。
「悪魔の槍雨」
槍をぶん投げると、私の上から大量の槍が降りかかる。
この大量の槍の雨は回避できず、私はその身で受ける。二人はハイタッチをしているようだった。人間のような感じがする……。
……いや、待てよ。ここはゲームだ。となると、私からして敵に見えさせることも、二人からして私を敵に見えさせることも可能なんじゃないだろうか。
「もしかして本人か……?」
確証はない。
だがしかし、テンコのクセとかもろもろ出ているのだ。片方の人形に。テンコはじっとしていられないからいつも小刻みに動いているんだが、もろに出ている。
仮にあいつらが本体だとしたら殺すのはまずいか……? 殺して直すみたいなことのほうがいいのか。
「わかんねー。あっちから私がどう見えてるのか知らんしな。まぁ、攻撃してきてる時点で敵だと認識してるんだろうけど……」
「哀愁の左フックーーーーっ!」
「まぁ、相手がその気ならいいか」
私に攻撃するんなら容赦しなくていいだろう。
「熾天使の剣」
私は剣を召喚する。
「威嚇」
威嚇でサターンの動きを止め、斬り殺す。
テンコが殴りかかってきたので躱して斬り上げた。二人がその場に倒れ、アンドロイドは動かなくなる。
「キルしちゃったけど本当に良かったのかね。ま、最悪ここは私一人で探検するか」
アンドロイドが来たであろう方向にいけばなにかあるのかもしれない。
私は二人の死体(ロボット体)を通り過ぎ、奥へと進んでいく。奥の通路にもたくさんの機械の魔物がいた。
「熾天使の剣」
もう一つの剣を召喚する。
二刀流。こういうことできるのすごいんだよな。
「邪魔だ邪魔だァ!」
私は機械のモンスターたちを次々と斬り殺していく。
この程度の雑魚敵はもう私の相手にはならなかった。あの熱を出てからというもの、なんだかとても思考がクリアになった気がするし、動きにも磨きがかかったと思う。
「全滅っと」
すると、私がやってきた法の廊下の奥に先ほどのアンドロイドが立っている。
どうやらあのアンドロイドが消えないのは復活するからのようだ。二体のアンドロイドはもうすでにやる気であり、また臨戦態勢を取っている。
私は剣を構えた。
「いいじゃんいいじゃん。テンコだろうがサターンだろうが敵対すんなら容赦しねえぜ?」




