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我ら廃工場探検隊! ①

 ファンタジー世界にはとても似つかわしくない廃工場。

 有刺鉄線が張り巡らされており、金網が破れたところから入れるようだった。


「いかにもなあそこに入るか?」

「戻っても出られないんなら行くしかないでしょ! 面白そーっ! こういう冒険好きなんだよなーっ!」

「テンコに賛成。戻ってもどうせ出られないんならここに入るしかない」


 私は金網を潜り抜ける。

 工場の敷地も油で汚れていた。ボロボロのトタンの屋根の倉庫だったりあるが、一番気になるのはあそこのどでかい廃工場だろう。

 不気味なくらい静かだ。


「失礼しまーす……」


 テンコがゆっくり廃工場の扉を開ける。

 工場の中はベルトコンベアなどがあり、今はもう動いていない。まぁ当たり前だが……。人の気配もなく、ただただ見渡しのいい作業するための部屋には見渡す限り誰もいない。

 私は奥に行くためにベルトコンベアに乗った時だった。


「えっ」


 突如現れた金属の枷が私の足にかかる。

 そして、突然轟音とともにベルトコンベアが動き出した。


「え、エル!」

「おい!」

「ちょ、なにこれぇ!?」


 私はベルトコンベアの上から動けないまま、流されていると何やら機械をくぐるようだ。

 機械の中に私が入っていく。その瞬間、上からまた押しつぶされる。またあの海底遺跡みたいな感じでつぶれるのか?と思ったが、ダメージを食らうだけで潰れはしなかった。

 機械を通るたびにダメージを受ける。そして、最後に待ち構えているのは……。


「あれってどう見ても炉だよね? なんか溶かす装置だよね?」

「……テンコ!」

「あい!」


 テンコは私の頭をつかむ。

 私は体を分離して、身体だけが炉に落ちていった。体が動かなくなってしまった。


 《体を失いました。一定時間経過すると復活します》


 やっぱあの炉に落ちたら即死かよ……。なんつートラップ。

 というか、この体……分離したらそれぞれの体力に分かれるのか。片方死んでも片方死んでないから死んでない判定になるっぽい。



「……体失っちゃった」

「生首状態でも可愛いよっ!」

「そういうことじゃなくてね。この状態じゃ戦えないでしょ」


 文字通り魔物が出たら手も足も出ない。ないから。


「さて、どこから探索したもんか。下手に動くとさっきのエルみたいなことになりそうだしな」

「とりあえずこの作業場を抜けて違うところに行こうよ。ここが何の向上かもわからないしね」


 テンコは私の頭を片手に持ち、先へと進み始める。

 作業場を抜け、廊下に出ると、そこには大量の機械の魔物が住み着いていた。ただ、全員どこかしら錆びがあり、思ったように自身の身体を動かせない。

 攻撃しようとした時に、自身の身体の限界を迎えて壊れる魔物ばかりだった。


「何もしてなくても死んだ……」

「楽で助かるね」


 先へと進んでいくと。

 突然目の前にシャッターが落ちる。そして、引き返す道にもシャッターが。


「やべ、閉じ込められた!」

「えっと、これから何が起きるのカナ!?」

「い、意識がっ……」


 二人は意識を失い、その場に倒れる。

 私はコロコロと地面を転がった。私は何ともないが二人はなんで意識を失ったんだろうか。そう考えていると天井からなにやら手が伸びてきて、二人を持ち上げてどこかへ連れ去ってしまったのだった。


 体がないから何もできねぇ……。復活するまで待っててな。











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