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私たちが頑張り成し遂げた物

 学園祭が終わり病室へ。

 そして、二日が経過しようやく退院することができた。今回は重い風邪で熱を出していたらしく、本来なら寝て居れば治っていたが会談でこけて出血多量だったのがまずかったらしい。


 まぁ、生きてるし結果オーライ。

 退院して私は家に帰り、ゲームにログインすることにした。


「運命のお人ッ! 入院していたとお聞きしましたが無事なんですねッ!」


 ログインするとセルリアンが抱き着いてきた。


「私は現実のほうで多少忙しくお見舞いにすらいけず申し訳ありません……。彼女として失格ですッ!」

「いやいいよ。病院代を出してくれたって聞いたから……」


 驚いたのが病院が個室だったこと、めっちゃ大きい病院だったこと。

 父さんから聞くと、父さんの親会社の社長……セルリアンの母さんがセルリアンの頼みを聞いて私を個室に移させたらしい。

 別に個室じゃなくてもよかったが個室だったから割と落ち着けたので助かっている。


「おーい、エルー、配信中よー」

「あ、そう? みなさんもごめんなさい。心配かけちゃって」


 カメラが私を映している。

 私が謝ると視聴者の人たちも心配してくれていたようで、お大事にとかそういうコメントであふれかえっていた。

 私はとりあえず今回入院したことを説明する。


「本来なら寝てりゃ治ったんだけどね、戻るときに階段から落ちちゃって。頭から大量の血が出て死にかけてたんだよね」

「お風呂入ってたら隣に救急車が来たもんだからびびったよ。ほんとマジで……」


 私が入院したことを説明したので、とりあえず一週間も休んだゲームに何かしら異変がないか見てみたい。

 私がとりあえず拠点の外に出ると。町の中に何やら見慣れない建物ができているのが見えた。


「あれは……駅?」

「そう! あのクエストを達成したから蒸気機関車が第四エリアまで走るようになったの!」

「へぇ……。乗るか」

「乗ろう乗ろう!」


 私は駅に行くと、チケットを買うことを求められる。

 どうやら窓口でチケットを買い、目当ての駅までのお金を支払って乗れるらしい。今現在は第四エリアまでしか解放されてないが、第五エリアとかに行っている人たちはそこにいけるんだとか。

 あくまで最初は自分自身で開放しなくちゃいけないらしい。そりゃそうか。


 とりあえず第四エリアまでのチケットを買う。

 そして、チケットを片手に私たちは蒸気機関車に乗り込んだ。


 機関車は普通の電車とは違い、新幹線のような席になっているようだ。窓も明けられ、車窓からの眺めもとてもよさそう。

 アナウンスが鳴る。そろそろ発車するよという合図で、機関車が動き始めていた。


「お、おぉ……!」


 初めて蒸気機関車に乗った人ってこういう感じだったのかな。

 ものすごく興奮する。私たちが頑張ってきた結晶がこの蒸気機関車。うんうん、よかった。


 車窓からの景色はどんどん移ろいでいき、第二エリアの駅に停まる。そして、プレイヤーが乗り込んできてまた再び走り出す。


「海の上走ってる!」


 第三エリアにつき、第四エリアに向かう道中。

 海の上に線路が敷かれており、その線路の上を機関車が走っている。本来なら絶対あり得ないようなシチュエーションだが、ゲームであるのでこういうのもあるのか……!

 こういうゲームでしか味わえない水上を走る機関車っていいよな。


 そして第四エリアにつき、私たちは下車。

 ファストトラベルのほうが速いと言えど、これはこれでいい。








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