現実での異変
私は平原の上に突っ立って爆弾を待つ。
「フハハハハ! アートイズボム、ボムイズアートォオオオオ!」
そういっていかにも爆弾ですのような見た目の爆弾が投げられ爆発する。
響き渡る轟音、私は爆風に飲まれる。ダメージもそこそこ食らうが、耐えられないほどじゃない。煙があがると、今度はピンク色の爆弾が投げられた。
「爆弾にも様々なものがあるんだよねェ! これは味方に使う用の爆弾……。ヒーリングボム……ッ!」
ピンク色の爆弾が爆発し、ピンク色の煙が舞い上がると、削れていた私の体力が回復していく。
一通りの爆弾実験が終わる。
「私のメインウエポンはこれさ。爆弾は味方を巻き込むから味方がいると使えないがね……ククク」
「なるほどぉ。でもいいんじゃない? 面白そう!」
「わかるか? 爆弾は面白いのだよッ! ふふ……。お前も爆弾魔にならないか?」
「ならないッ!」
というわけで、エロワードがギルド:エンジェに新しくメンバーとして加わった。
私は魔力回復ポーションの話をすると。
「ポーションん? あー、しょうがねぇ。仲間に入れてもらったから作ってやんよー。気が乗らねぇ……」
「爆弾以外はほんっとどうでもいいんだなオイ」
「……爆弾じゃダメか?」
「ダメだよ」
というわけでポーションを量産する体制は整えた。
魔力回復ポーション用の素材をギルドの素材ボックスに入れておくだけで作ってくれるだろう。あと爆弾用の素材も入れておいて……。
ギルドでも売り出すらしい。一応錬金術師としての腕はいいらしく、魔力回復ポーションでもクオリティが市販品とは段違いで、回復量が変わってきている。まぁ、こういうの売り出しているところはありそうだし今更なんだけど……。
「ま、今日はログアウトするか……」
私はとりあえずログアウトすることにした。
ヘッドギアを外し、私はトイレに行こうとすると、瞬間ぐらっと視界がゆがむ。
「うわっ……」
眩暈。
私は自分の体を触ってみる。特にこれといった違和感はない。だがしかし体がだるい……。私は下に降りて体温計で体温を測ってみると。
熱が40.3度と表示されている。
「……はい?」
バカ高い体温。
とりあえず寝て居よう。なんか知らないけど熱出している。風邪なんだろうか……。もう秋だし寒くなってきたから季節の変わり目かな……。
私は階段を上っていると、頭がぐらっと謎の浮遊感に見舞われる。
「えっ? あっ……」
私は階段から足を滑らせて、頭から階段を滑り落ちてしまったのだった。
意識を保つのがきつくなってきた。やばい、マジ死ぬかも。ゲームの中ならまだしも現実で死ぬなんて笑えないんですけど……。
「たす……け……」
私はか細い声でそういうが、今日は家に誰もいない。
夜、両親二人とも今日は出張でいないのだ。こんな時に誰もいないというのは……。
私は頭から血を流しはいずりながら、固定電話のところに向かう。そして、119番を押し、そのまま意識を失ってしまったのだった……。




