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ブリさんは第四エリアへ行きたい ④

 魔物を焼き払うと、元の位置に戻る。

 この手の罠ならいいんだが……。私は魔力回復ポーションを飲み干し、魔力を回復させる。だがしかしそこが尽きそうだ。

 トラップに潰され、落とし穴に落ちてダメージを食らいまくってはセルリアンに回復してもらってるし、セルリアンも無限にMPがあるわけじゃないので渡しまくっているから底が尽きそう。


「早いところこっからでんと本当に死ぬぞ……」

「だけど出口なんてねぇぜぃ? 結構な距離を歩いていると思うがねぃ」

「ですね。どれだけここはデカいんでしょうか……」


 たしかに。

 ずっと歩いている気がする。延々と続く一本道を歩いている。終わりが見えないんだが……。これはなにか妙ではあるよな。

 謎を解かないと永遠に閉じ込められたまま……か? 


「なぁ、次私がトラップに引っかかっても一度回復しないでくれるか。一度死んでみたい」

「死んで戻るんですか?」

「ならあたいだろ。あたいは戦えねえし、さっきみてぇな戦うトラップは足手まといだ。ここはあたいが罠にかかってやんぜ!」

「わかった」


 私たちは歩き、足元のスイッチを踏むと天井が落ちてきた。

 天井が落ちるトラップのところには壁に亀裂が入っている。二つで狭い空間なのでどうしても一人は食らってしまうものだ。

 天井が落ち、ブリさんがつぶれている。目を回しているが……。消えていない。

 このゲームは死んだら消えてリスポーン登録地点にリスポーンするシステムだ。本来なら体力が0になったところでおしまいではあるんだが……。


 ブリさんは目を回したまま動かない。

 潰れている身体も動かない。ブリさんに近づくと。


《アイテム:ブリのおさしみ を取得しますか?》


 アイテム扱いになっている。

 どういうことだ? 私はとりあえず取得してみると。ブリさんが私の手に渡る。


「どういうことですかね?」

「さぁ……」


 セルリアンがフシギソウに近づいてくると。


 かちっ。


 嫌な音が聞こえた。その瞬間、再び天井が落ちてくる。

 あまりの不意打ちに反応できず私たちは潰されてしまった。


 セルリアンも目を回しており、アイテムとして取得できるようだ。


「私は即死しないけど他のみんなは即死か」


 私は一応セルリアンも取得しておく。

 だがしかし。


「あっ」


 また罠を踏む。

 今度は岩が転がってきた。私は全力で逃げてみるが……。逃げ道がない。私はそのまま岩の下敷きになり潰される。

 体力を回復していないのでそのまま死んだのだが……。

 その瞬間、三人がその場にリスポーンした。


「ここに入った全員がやられると強制的にここにリスポーンするらしいですね……」

「みたいだね。で、潰されてるときはどうだった?」

「動けなかったぜぃ。意識はあるし周りは見えるが……。動けねぇ」

「同じくです」

「そうなるんだ」


 まぁその情報が役に立つわけじゃないけど気になったから聞いてみた。

 だがしかし、ここから出られなくなってしまったというのは事実。死んで戻るという手段も封じられているからどうにかして脱出手段を見つけなきゃ詰みじゃないか?


「あ、こんなところに階段がありますよ!」

「え? あ、ほんとだ。行き止まりだったからビビったけど下に繋がるところがあるのか。もしかして謎解きなんていらないのか?」

「無駄になげぇってことはあるかい? そっちのほうがむしろ不自然だぜ」

「だよね……」


 下に降りてみると。

 なにやら四つの台座があった。四つの台座にはそれぞれ丸、正方形、長方形と三角形が描かれている。その上には丸くてごつごつした岩と四角いプレート、長方形のプレートと三角のプレートが置いてあり、その先にはそれを設置するであろう台座があった。


 台座には順に並べよと書かれている。


「……これって罠の順番を答えろってことかな」

「それです!」

「罠の順番……。正方形と長方形はなんでぃ?」

「見てみるかぁ」


 私はそのまま二階へ上がり、天井の罠のスイッチを起動してみる。

 天井は長方形であった。ぷちっと潰される。ぽんっと戻る。私は戻ろうと歩いているとスイッチを踏んでしまった。

 ゴロゴロと岩が転がってくる。


「やべ」


 私は気が緩んでいたのか、ぷちっと潰されてしまったのだった。


「ばたんきゅ~……」

「なにしてるんでぃ……。セルリアン回復を」

「してるんですが体力がすでにないので無理みたいです……」

「じゃあアイテムとして取得するかねぃな」


 面目ない。









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