ブリさんは第四エリアへ行きたい ③
それからも私は次々にトラップに引っかかっていた。
もう心も体もボロボロである。モンスターの姿はないのだが、もう潰されるのにも落ちるのにも慣れてしまった。
「出口どこだ……。一刻も早く出たい……」
「あたいらが無傷なのはお前さんのおかげでぃ……」
「なんなんだよここ。第四エリアに早く行きたいんだが!?」
出口も見当たらない。
すると、セルリアンがまたスイッチを踏む。
「はいはい。今度は落ち‥‥じゃないな。天井が迫ってくる様子も大岩が転がってくる気配もない。じゃあなんだ? 水攻め?」
「すっかり慣れましたね。罠が出るたびにぺちゃんこになってたりするのは少々興奮しましたが……」
「すんなよ。グロとか好きなタイプ?」
「いえ? トゥーンみたいな感じなのが少々……」
人の好みはそれぞれだよね。
「……なんもおきねぇな」
「なんのスイッチだったんだそれ」
「そこまでは……。何も起きないならいいじゃないですか。そろそろ回復魔法も出来なくなってきました……し?」
その瞬間、私たちの目の前の視界が切り替わった。
大きな部屋に連れてこられたかと思うと、大量の魔物が俺たちの方を向いていた。
「転移トラップ! 新しいトラップだ!」
「え、えぇっと! どうしますか!? 私は多少戦えはしますがあまり得意では……」
「私がやるよ! トラップにやられてばかりでフラストレーション溜まってんじゃボケェ!」
私は熾天使の剣を召喚した。
そして、魔物の群れに突撃し、剣で一体一体切り裂いていく。
「ふひひひひひっ!! 弱者蹂躙っつーのは楽しいなオイ!」
「ず、随分と溜まっていたみたいだぜ……」
「さすがですわ、運命のお方……!」
私は熾天使砲を少し溜める。
この熾天使砲の欠点としては溜めている最中は攻撃ができない、ダメージを受けたら中断され不発になる。だから実戦ではフルで放てることはない。
だが今の私なら出来る。全部回避できる。
戦えないブリさんには多少なりとも戦えはするセルリアンがついている。
熾天使砲のフルチャージには30秒。全部の攻撃をかわしてみせる。
「まとめて焼き払ったらぁ!」
魔物の突撃をかわし、攻撃を避ける。
セルリアンはブリさんを庇いながらバリアを展開したりして防いでいるようだ。
そんなこんなでチャージ完了。私はセルリアンの横に立つ。
「"フルカウント"」
私の指先から極太レーザーが放たれる。
あぁ、気持ちいい。大量の魔物を一気に焼き払っていくこの感覚。
レーザーを横に薙ぎ払い、出力されたビームを広範囲に放つ。
「ド派手でいいじゃねぇか!」
「ふっ……汚ねえ花火だ……」
「セルリアンそれどこで覚えたの」
ビームの出力が終わる。
大量にいた魔物は全部派手に消し飛ばされていた。
「あぁ、脳汁……!」




