ブリさんは第四エリアへ行きたい ②
渦潮に呑まれて目を覚ましたのは、どこか知らない遺跡だった。
私たちはまだ死んではおらず、どこかの空気のある建物内に迷い込んだらしい。
「どこでしょうここ……」
「遺跡っぽいがねぇ。あたいがこんなとこに来ちまうなんて……」
ブリさんは戦いが苦手だ。
もしモンスターが出たら私とセルリアンで対処するしかないのだが。だがしかしモンスターの気配がない。
とりあえず先へ進んでみようということになった。私たちは歩き出すと、ブリさんが何かにこける。
「どうしたの?」
「すまねぇ。地面が急に引っ込んでこけちまった」
「地面が引っ込んだ?」
その瞬間、地鳴りがする。
「な、なんですか?」
「なんか起きてんのかねぇ!?」
その時だった。
私は見た。見えてしまった。奥のほうから何かゴロゴロとこちらめがけて向かってきている。
「でっけぇ岩が転がってきてる!」
「なんで!?」
「とりあえず逃げましょう! このままだとぺちゃんこになってしまいます!」
私たちは走り出す。
「だいぶ古典的なトラップだなぁオイ! 落とし穴とかじゃなくてごろごろ岩かいっ!」
「でもこんな狭い通路でやられるのは回避しようもなくて難しいですねッ!」
「あたいのせいだ……。あたいが悪いんだ……。すべてはあたいのせいだ……」
「やばい、あっちのほうが速い! 追いつかれる~~~~!」
すると、通路のほうに二人が入れそうなひび割れがあった。
私は二人をその通路に押し込む。私はそのまま岩と向きあい、ガードの姿勢を取った。瞬間、私の身体が岩に押しつぶされてしまった。
ぷちっ、と潰れる。現実だったら死んでるが……。なんとか私は生きているようで、結構ダメージを食らったが問題なかったようだ。
ぽんっと身体が膨らむ。
「ゲームでよかったぜ……。あれ現実だったら死んでるしあんなファンシーな潰れ方しないだろ」
「とりあえず回復魔法掛けますね」
「すまねぇ……! あたいがトラップを踏んだせいで……!」
「気にしなくていいよ。こういうのもゲームのだいご味だから」
「わっ!」
駆け寄ってくるブリさんがまた転んでしまった。
嫌な予感がする。
その瞬間、私の足元に大きな穴が開いた。
「今度は落とし穴かいッ! なんでこんな古典的な罠ばっかあんだよここは!」
私は空を飛んで回避。
翼がデカいので羽を十分に広げられないので飛ぶことができなかった。私はそのまま落下していく。壁に手をついて速度を緩める。
止まった瞬間、私の下に槍のようなものが見えた。
「あっぶな。落ちてたら張り串刺しじゃんかよ……。ここ狭くて飛べないし……」
自力で這い上がるしかないらしい。
私は何とか上に這い上がる。
「またあたいのせいで……!」
「大丈夫ですか? キャッ!」
「え?」
地鳴り。すると、私たちの上の天井がどんどん下がってきているような気がした。
「穴に逃げろ!」
二人が穴に逃げ、天井が落ちてくる。
私だけまた下敷きになってしまった。天井が元に戻り体が膨らむ。なんで二階も潰されなあかんねん。ゲーム外だと何回死んでるかわからないぞ。
「とりあえず回復しますね」
「なんだよここは! トラップばっかじゃねえか!」
ちなトラップは基本即死
潰れるというファンシーな状態で済んでるのはエルが防御だけはクソほど高いから




