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ブリさんは第四エリアへ行きたい ①

 どうしよう。本格的にセルリアンが怖い。

 必要な素材全部集まっていた。この短時間で。何が起きたのかというと……。


「持つべきものはお金ですね」

「最終的に力技すぎるだろ」


 セルリアンがプレイヤーを現実で雇い、採掘させまくっていた。

 一晩明かしたらこれだよ。


「セルリアン……。流石に次からはナシで……」

「えぇ!?」


 流石にそれはずるいだろう。

 何はともあれ素材は集まった。今はブリさんが第四エリアに行くための武器を作っている最中らしい。ブリさんが第四エリアにいけるようになったら鉱石系の素材を集めるのはおしまいで、あとは涙系のどうやってに入れるかわからない代物と、魔物を倒すだけである。


「よっしゃぁ! 出来たぜぃ。これであたいも第四エリアへいけるようになったっつーわけだ。んじゃま、早速行こうぜェ」

「第四エリアにいくの?」

「あたいも気になってんだよそのスチームパンクエリア。それに……レシピは自動でもらえるわけじゃねぇ。あっちへいってレシピ本を買う必要があるんでぃ。あたいは戦闘は不得手だからテメェらが値の護衛っつーわけよ。じゃあ行こうぜェ!」


 ブリさんはそう言って歩き出した。

 セルリアンが隣に立つ。私はその後ろを歩くことにした。


「あ、そうだ。さざなみの剣やるよ。お前さんの黒剣よりちょっと攻撃力が高いぜ?」

「いいの?」

「あたいの武器を目当てに来る輩も多いけどよ。やっぱこういうのはあたいの仲間に一番最初にやりてぇじゃねぇか」

「ブリさん……」

「魔物が出ましたね」

「じゃ、試し切りとして私やる」


 私はさざ波の剣を取り出す。

 さざ波の剣の刀身は水色で、剣が波のようにうねっている。普通の剣とそこまで使居心地は変わらないが、それでも火力はちょっと上がっている。


「いいスキルが付きゃあよかったんだけどよォ。どうせ第四エリアではもっと強い武器作れっからお前さんに対応する武器だったらやるよ」

「いいの?」

「エンジェで剣を使う奴お前さんしかいねえしな」

「そうだっけ……」


 私が剣、テンコは拳、サターンは槍、アルトは魔法……。セルリアンは白魔法、サンダルは採掘、ブリさんは鍛冶。

 たしかに武器かぶり起きてないな……。こんな異世界チックなゲームの中じゃ剣を使ってみたいと思わないのか? たしかに大斧とか振り回すのもかっけーしな……。


「っし、あとは海を渡るだけでぃ!」


 海を渡るためのボードを購入し、ブリさんともども海へ飛び出していく。

 今現在、戦えない生産職とかはモンスターに出会わないよう祈りながら行く。だがしかし……。列車ははじまりの町魔で来るようなことを言ってるので列車ができたら生産職の人たちは楽に移動できるようになるのかな。

 ふふ、私はプレイヤーのために今クエストをしているんだ。


 その時だった。

 ブリさんの足元に巨大な渦潮が巻き起こる。


「ふぇ?」


 ボードから投げ出され、渦潮に巻き込まれるブリさん。


「うぎゃああああああ!」

「ブリさん!」


 私はブリさんを助けようと速度を上げて近づく。ブリさんの手を取ると、その引き込む力が強かったのか飛び上がることができずに私もそのまま巻き込まれてしまった。

 

「運命のお人ーーーっ!」

「セルリアン、近づいちゃ」


 私たちはそのまま渦潮に引きずり込まれてしまったのだった。









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