ビームって……いいよね……
大まかな予測はついたものの、結局のところ何が原因となって勝ちになったのかは分からずじまい。
まあ、勝ったという事実はあるしいいんだが……。
「まー、こんだけ長丁場になって疲れたから今日は配信おしまい。3時間ぶっ続けでエルも疲れてるだろうしね〜」
『乙』
『乙でした!』
『ようがんばった』
カメラが消える。
「とりあえずどーする? ログアウトして休む?」
「いや、私はスキルの確認したいから」
「申し訳ありません、私はこの後少しご予定が……」
「私も。夜から見たい番組があるので」
「結構長くなっちったからねぇー。私もきゅーけー」
セルリアン、アルト、サンダルの三人はログアウトするらしい。
私は久しぶりにテンコと二人でフィールドを探索することにした。
私はマルチエレメントビームを使ってみる。
スキルを唱えると、私の人差し指に光の玉が出てくる。その玉は徐々に大きくなっていった。
私は人差し指をモンスターに向け、放つ。
ビームがモンスターを貫いた。
「か、かっくいー……!」
「すっご……。私こんなことできるようになったんだ」
私は試し撃ちしてみる。
わかったことはこのビームは溜めによって威力が変動する。
普通の拳銃を撃つみたいにしたらダメージはあまりないが、20秒くらいで最大まで溜まり、その時の威力は絶大である。
そして、放つには人差し指に光が溜まっていくのでスキルをもう一度唱えると放つようだ。
「必殺技名をつけんとな。マルチエレメントビームだと連射しづらい」
名前を考えてみる。
「うーん、じゃあマルビーとか?」
「ただ略しただけじゃん!」
「うーん……。短くて言いやすい名前……。ビュンとか」
「擬音」
「うーーん……」
こういうのが一番難しいんだよな。
「まー、でも火力高いとはいえ威力狙うんなら基本溜めて撃つだろうしそこまで長くなくてもいいんじゃない? 溜めなかったらカスみたいなダメージしか入らないしさ」
「ま、そうか……。じゃあ"熾天使砲"みたいな名前がいいかな。こういう奥の手みたいな技はカッコよくしないとな」
私は人差し指を誰もいない方向に向ける。
「"熾天使砲"」
私の指先に光が溜まっていく。
そして、最大まで溜まる。
「"フルカウント"」
極太巨大レーザーが私の目の前を焼き払う。
うんうん、いい。こういう強力な技があるというのはアニメとかに出てくるボスみたいで超かっこいい。
段階に応じて技名をちょっと変えるっていうカッコいいことをしたけどできるんだなこれ。
「あーーー、気持ちいい〜〜」
私がドーパミンだかなんだかで心地よくなっていたときだった。
「君がこのエリアのレジェンドエネミーを倒したという人か」
「え? わ、水?」
水の球を周囲に浮かせているカッコいいイケメンが話しかけて来たのだった。




